読書日記「百年の孤独」
昔、出張の多かった頃、秋田地裁に行かされることもよくあった。
秋田は飛行機の便がなく、朝早い飛行機と夜遅い飛行機しかなく、知り合いも時間をつぶすところも知らない為、夜までの時間をどう過ごしたらよいかがいつも課題であった。
だいたい本を持っていって、早い目に空港について、少し早く夕食を取って飛行機に乗るまでは、飛行場のビジネススペースで本を読んだりしていたが、ある時、秋田新幹線で東京まで出て、東京から新幹線を乗り継いだ方が早く帰ることが出来るのではないかと思い、当時は携帯で調べることも出来なかったので、裁判が終わってから時刻表を繰ると、新幹線を乗り継いだ方が2時間ほど早く帰ることが出来ることがわかった。新幹線だと、居場所に困ることもないし、ゆったりと本を読んで帰ることが出来るし、疲れたら眠ることも出来る。そう思い急遽飛行機をキャンセルして、新幹線の切符をとった。
結果的には居場所に困ることもなく、本も読めたし眠ることが出来たのであるが、秋田から速い新幹線に乗り継いだおかげで、体が揺られどおしであった為か、数日からだが揺れているような感じがして、失敗であった。
交通機関が整備されて、一日でどこでも行くことが出来るようになったがために、ビジネスのスピードは上がってしまっているが、数日かけないと行けないような出張もあっていいのではないかなどと速度があがる都度思うこともある(ただ、実際には事務所を数日あけることは難しいのだが)。