読書日記「百年の孤独」
私が札幌修習でした釣りでもっともおもしろかった釣りのことを書きたくなった。
それはなんといってもワカサギの穴釣りである。
ワカサギの穴釣りの情報を仕入れて、ワカサギの竿とえさを釣具屋で買い、目当ての湖に向かった。湖ではひとしきり釣られた後のようで、穴がたくさん空いていた。
確かひと穴500円だったように思うが、当時は金がなかったので、人が空けて凍りきっていない穴に三名で竿を出した。
ちなみに、氷は数十センチの厚さで張っているので、手で穴を空けることはとうてい出来ず、湖で穴を空ける人がいて、ドリルで穴を空けてもらうのである。この穴空け料金が500円なのである。
ワカサギ釣りになれている人は、テントを湖の上に持ち込み、暖房器具も持ち込むのだが、知識も金もない我々がそのような道具を持参しているはずもなく、1時間も釣ると体の芯から凍えてきた。
それでも、テレビでよく見るあの風景で、小さい竿をあげると、ワカサギが釣れていたりして、1時間の間に三名で20匹弱のワカサギを釣り上げることが出来た。釣り上げたワカサギは、氷の上に落とすと、自然に凍っていく。
凍えた体を自動車の暖房で温めつつ札幌に戻り、修習生のY崎さんの自宅でワカサギの天ぷらを作ることにした。
これが抜群に美味いのである。店で出てくるのとは違い、やはり自分たちで釣り上げたというところが違うのか、ものすごく美味い。5、6匹ずつしか食べられなかったが、この味も忘れられない。
今も居酒屋でワカサギを食べることがあるが、あの味にはほど遠いのである。