読書日記「百年の孤独」
無料法律相談の続き。
無料法律相談に限らないが、相談場所によっては、隣で他の弁護士が相談しているケースがあり、個室でないため、相談内容が聞こえてしまうことがある。
こちらも相談をしていたら声がかぶってあまり聞こえないが、中には暇な無料法律相談場所もないではないので、そうした時に、隣のアドバイスが聞こえてくることがある。
普段偉そうに言っている人が、適当なアドバイスしかせず、適当に流して帰していたり、間違ったことを教えているケース(これは、弁護過誤になりうるので、何回か区役所の人を通じて横の弁護士を呼んでもらい、訂正してあげたこともあったが)、相談者を最初から最後まで叱りとばしているケース等々、驚くべき弁護士が居たこともある。
法律相談は何がくるか分からないので、それなりに事件で経験を積んでからでないと、本当は怖いのである。何回かその場で答えが出せず、ご本人と役所の了解を得て事務所で調査し、手紙を送ったこともあったほどである。
最近の若手弁護士は過払いでそれなりに売り上げが上がるため、妙な自信を持っている弁護士が見受けられるが、過払い訴訟はマニュアル通りにやりさえすればどうにかなる事件の典型であり、本当は千差万別な事件をどう解決していくかということが重要なのであり、そこから生まれる自信が本当の自信である(過信であることもあるが)。法律相談は、そういう意味では、何も経験がない状態で行くというのは、実は本当は怖いことなのであるということが、後に私もわかったのである。
丁寧に相談をしていても、答えが気に入らないとしてキレてしまった人もいるし(どうしようもないことをどうにかしろと言われても弁護士は万能ではない)、自らが資料を持っていない為、仮定的に答えると、「満足な答えも出せないのか」とキレる人もいる。
もちろん精神障害を抱えていて、あり得ない被害妄想を抱いている人もいる。
これらをわずか15~20分で解決していくというのは実はものすごいテクニックと経験が必要である。
若手弁護士が自信があるようなことを言っているのを聞くと、正直片腹痛い気持ちにさせられるのである。