手帳について2

中隆志

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 その後は、しばらく訟廷日誌と、手帳は高橋のフェルテを使用していた。
 フェルテは見開きで1週間の予定が書き込めるのと時間軸が書かれていたので、予定を整理するのに役立っていたのである。

 しかし、副会長に就任して、しばらく多忙であり、訟廷日誌から手帳に書き写す時間もなく、しばらくさぼっていたら、別に訟廷日誌だけでも不自由しないと思うようになり、副会長職にもやや慣れて時間に余裕が出来ても(仕事も最近暇なのだが)、書き写す気が失せてしまった。

 あと、電子手帳は私はいやである。やっぱり手帳は一覧性がほしいのである。
 大事務所だと、複数の弁護士の予定を一覧するために、事務所のパソコンと個別の弁護士の手帳をリンクさせる必要性から取り入れているのだと思われるが、私の事務所はそこまでの規模でもないので、やはり必要ない。

 手帳はやはりアナログだと思うのである。
 手帳に書き込むのは専用の極細の万年筆と決めている。

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