手帳について1

中隆志

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 私は手帳は紙ベースのものを使用している。大阪弁護士協同組合から出ている訟廷日誌である。黒色の付録付き(後ろに交通事故で使用するライプニッツ係数や、裁判所の管轄区域が掲載されている。別に楽しい付録ではない)のものを平成8年に弁護士になってから使用している。
 これに特別思い入れがあるという訳ではないのだが、最初に勤務した事務所がこれを使用していたので、そのまま使い続けている。

 弁護士用の手帳を使用せず、システム手帳を使用している人もいる。しかし、あれは書き込む欄が少なく、1日に様々な予定が入る我々の仕事には不向きではないかと思う。昔修習生の頃はシステム手帳を使用していたが、システム手帳の大半は普段使用しないので、あれだけの分厚さは必要ないのである。

 市販の手帳を使用している人もいて、昔、訟廷日誌と併せて、「超整理手帳」を使用していたことがあった。これは長期の予定をジャパラにした紙で見られるというもので、締め切りが把握できるという触れ込みであったので購入して2年ほど併用して使用していた。しかし、これまた書き込む欄が小さすぎて、まるで米に人形の絵を描く中国の絵師のような苦労があったのでやめてしまったのである。

 つづく。

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