犬を捨てる人達

中隆志

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 テレビで犬を捨てる人たちのことが報道されていた。
 飼ってみて、「世話をするのに飽きた」「合わなかった」という人や、高齢になった犬の「世話をするのが面倒になった」というような理由で捨てるようだ。
 町中に捨てる人もいれば、保健所に「処分して欲しい」と捨てに来る人もいるようである。

 動物はモノではない。トイ・プードルなどはまさにぬいぐるみのような外見だが、彼らは生きているのである。
 こういう人たちは、動物を飼う資格がないし、こういう行為を法律で厳しく規制するべきである。
 保健所で新しい買主が見つかった犬は幸せだが、そうでない犬は殺されてしまうのである。
 なんともやりきれない話であるが、現実の話なのである。

 私の自宅近くの人で、年老いた犬を代車で散歩させているご夫婦がいる。
 年老いて、歩くことも出来なくなったようで、以前はその犬が散歩しているのを見かけて、挨拶を交わしていた。しばらく見なくなったと思っていたら、ここ最近、代車に乗せて夫婦で散歩されていて、きちんと排泄の後始末もされている。
 小型犬であれば、抱いて散歩も出来るであろうが、大型犬なので代車ということになるのであろう。
 こういう人しか飼い主になってはいけないのである。

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