読書日記「百年の孤独」
長らくやっていない釣りだが、野ゴイ釣りを昔はよくしたものである。
野ゴイ釣りは、1日1寸と言われて、1尺(約30センチ)のコイを釣ろうと思うなら、10日間は通わないといけないといわれた。
野ゴイ釣りに憧れたのは、小さい頃に連れて行ってもらったコイの釣り堀がきっかけであった。
その釣り堀には、そこで連れた最大のコイの魚拓(魚の体に墨を塗って半紙にべたっとするアレである)が貼ってあった。
そのコイがとてつもなく巨大であった(1メートル20センチくらいあった。)。
これを見て、当時小学3年か4年であった私は愕然としたのであった。
その後、コイを調べると、最大で2メートルになるものもいるとも書かれていたり、父親が小さい頃、日高川(父親の実家のすぐ側を流れる川)の淵に潜ると、畳一畳分くらいあるコイが淵の底に居たという話を聞かされたということを言ったりしていたので、益々巨ゴイ釣りに憧れた。当時愛読していた釣りキチ三平でも巨ゴイ釣りはよく出てきていた。時には三平もつり上げられない時があったが(あまりにコイが痛々しくて釣れなかったのである。確か太郎鯉とかいう題だった)、三平は毎回毎回巨ゴイとか巨大魚を釣り上げるのである。現実にあんなヤツがいたら嫌だろうな。
さて、何回か釣行して、小さい野ゴイは釣ったことがあるが、純然たる河川や湖沼で巨ゴイを釣った経験はない。悔しいが。
小学6年生の頃に、田舎に釣りに行った時に、叔父にサツマイモをふかしてもらい、野ゴイ用の太いサオを持って日高川に釣りに出かけた時に、叔父は「そんなでかいコイはかからない」というので、タモ網を持っていかなかったところ、私のサオに80センチはあろうかというコイがかかり、タモ網さえあれば釣れたであろうのに、足場が高いため抜き上げようとして糸が切れたことが最大に悔やまれることである。ウキが引き込まれたのでアワセをすると、竿が折れるかのごときしなり、小学6年生の私は川に引き込まれるかと思った。
何がかかったのかと思い奮闘数分した結果がこれである(もう少しで釣り上げられるところまで魚体は見えていた)。
逃がした魚は大きいのである。
その後は日高川の汽水域でのボート釣りや、渓流釣り、投げ釣りに以降した為野ゴイ釣りはしていないが(コイの竿は太いし、本格的にやろうと思うとお金がかかるというところもあった)、もう少し歳がいったら野ゴイ釣りもしてみたいと思うのである。
鯉釣りは基本的に置き竿なので、時間がゆったり流れる釣りでもある。
日々時間に追われているので、最近そうした釣りがしてみたくなっている。