読書日記「百年の孤独」
ひ○にゃんが流行している支部のタクシーの話である。
ここの裁判所の支部はお城の中にあり、歩くと地味に遠い。バスもあまり本数がなく、昔はタクシーに乗っていた。距離的に1メーターか2メーターか微妙なところである。
しかし、ここの駅前のタクシーはその微妙な距離に乗るとあからさまに不機嫌になる運転手が多くいて(長い間客待ちをしていて微妙な距離に乗られると腹が立つという訳であろう)、あまり乗りたくないが、昔は何度となく乗っていた。
何回となく乗るうちに、あるとき乗車したら物凄いスピードで走られて、交差点はタイヤを鳴らして曲がりという極めて乱暴な運転をされたことがあった。私の周りでもそういう目にあった弁護士がいる。会社のタクシーであれば、文句を言ってやろうかと思ったが、そのタクシーは個人タクシーであった。個人タクシーの場合、免許の更新するところにでも文句をいえばいいのかもしれないが、そこまでする気力もなかった(当時は勤務弁護士時代で最高に疲れていた。今の仕事量の4~5倍くらいの仕事はしていたであろう。そのうち、事務所の事件が4で自分の事件は1くらいであったが。)。
いかに腹が立ったとしても、これでは命の危険すら感じるので、この裁判所の支部に行くときは、タクシーに乗ることをやめた。
てくてくと歩くことにした。
健康には良さそうではあるが、私の場合はかなりの重量の鞄を肩から提げているので、腰を痛める危険性がある。また、真夏などは大変つらいし、あまり日よけになるように場所もない。
今日は行きは歩いて、帰りは依頼者に駅まで乗せて行ってもらった。次からは依頼者が駅で待っていて乗せて行ってくれるそうである。最初からそうすればよかった。とほほ。
しかし、たとえば私と同じ考えの人が100人いるとして、その人が年間5回この裁判所を訪れるとして、片道のタクシー料金が640円と仮定すると、年間では640×100×5×2=64万円の売上減少となる。10年間では640万円である。20年間では1280万円の損失である。これは一つの小さいことではあるが、そのような接客をしていれば当然に他でもトラブルはあるだろう。
大老を出した城下町ということで気位がタクシーの運転手まで高いのだという話しも聞くことがあるが、はてさてどうか。
小さいことをなおざりにすると意外なところに波及して損失を蒙ることがあるし、歴史の中でもそのようなことから没落した英雄は多い。
もって他山の石とすべしであろう。