読書日記「百年の孤独」
他の弁護士に依頼していた人が何らかの前の弁護士を断ることになり、来られた時に、記録を見て、前の弁護士の仕事ぶりを見ていると、随分人によって仕事の仕方は違うものであるなあと思う。
感心させられる場合はほとんどなく、そういう場合はたいてい「これでお金貰えたらええなあ」というずさんな仕事ぶりであることが多い。逆に、前の弁護士がきちんと仕事をしているのに、依頼者が不満たらたらだと、依頼者の方に危険信号を感じてしまうことになる。
医者もそうだが、弁護士にも当たり外れは大きくあるなあと思うのである。私のボスは依頼者から受け取る金額の多寡で態度は変えなかったし、仕事に対する姿勢も全然変えなかった人であったので、当然私もその影響を受けている。5万円の事件のためにウンウン脂汗を流して考え込んでいたりする。
しかし、巷ではやはり効率よく稼ぐという意味で、少額な事件は受任しないとか、ヤミ金融が債権者にいたら受任してくれないとか、小さい額の事件だと随分いい加減にやっているという例も見聞きしないことはない。
弁護士の当たり外れは確かにあるが、それを事前に依頼者が全て判別することは不可能であろう。