読書日記「百年の孤独」
昼間はまだまだ暑いが、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきた。
昨日の夜に庭に出ると、虫がかなり鳴いている。
秋らしく風情があると思い、少しの間虫の声を聞いていた。
虫愛づる姫君という話が古典にあったように思うが、18歳の頃を最後に古典にはほとんど触れていないため忘れてしまった。そのうち古典も読んでみたい気もするが、世界で虫の声を心地よいと聞くのは日本人だけだと何かで読んだか聞いたことを思い出した。
日本人以外は、虫の声は単なるノイズだというのである。
日本人の根底に、全ての自然に神仏が宿っているという日本教のようなものが沈殿しており、それが虫の声を心地よく聞かせるのではないかなどと思う秋の夜であった。