読書日記「百年の孤独」
私の愛読書に、「用心坊」という漫画がある。これは、禅宗のお坊さん2人のコンビが時に力で、時に法を説いてばたばたと悩みを解決していくという話である。今では絶版で古本屋でしか手に入らないが。
その中で、忙しさのあまり我を忘れる女性の話が出てくる。
忙しいという字は、「心を忘れる」と書く。忙しいと心を忘れてしまうことがあるのである。
忙しさにかまけて、「書面はこの程度でいいや」としてみたり、「締め切りが間に合わないけどこれでいいや」としてみたり、「忙しいから出来なくても仕方がない」とか「忙しいから依頼者にも電話できなかった」といってみたり、「忙しかったから書面がぎりぎりになったけど、すぐに依頼者の方では検討せよ」「忙しくて出来ていない。あんたの事件だけしている訳やないから」といってみたり等々。
心を忘れた悪い弁護士のすることである。