読書日記「百年の孤独」
少し前に、大阪弁護士会が即独立を支援するという記事をみた。
京都の就職状況について聞かれたり、京都はわかりづらいという声も聞かれるところであるが、京都は弁護士の人口比が東京、大阪についで日本第3位である。日本の中でも実は弁護士が過密な方なのである。
先日地方にいったら、会話の内容から察するに京都よりも開業している弁護士の生活は相当余裕がある模様だった。まだもう少し地方はいけるのかもしれないが、修習生は中央思考や大弁護士会思考が強いようである。また、京都も何となく雅というところが好まれるのかもしれない。
これからは就職できない人はもの凄い数で増えていくだろう。即独立する弁護士も増えるだろう。しかし、即独立ということは、実務家になってから手本とすべき弁護士がそばにいないことを意味する。
私は勤務弁護士を6年半やっていたが、勤務して勉強して本当によかったと思っているし、逆に勤務しないでいきなり右も左もわからない状態で独立をしたとしても絶対に失敗するか、依頼者がわかっていないだけで他の弁護士からしたら、「あいつが相手方でよかった」と思われるに違いない。司法修習で得られるノウハウなどたかがしれている。ローもしかりである。実務家になってから私は普通の人であれば、勤務弁護士として働いたことを前提にいわせてもらえば一人前になるには3~5年はかかると思っている(しかもきちんと切磋琢磨した場合)。
即独立したくてしたい人はいないであろうが、そうであればまだどこかの事務所に机だけ置かせてもらうノキ弁の方が周囲の弁護士の仕事ぶりを見ることが出来るのでまだよいと思う。
弁護士は、実は医者と比べると経済的にも恵まれていたとはとてもいえないのだが、今後はさらに経済的魅力のある職業ではなくなってしまうであろう。