鞄について

中隆志

中隆志

弁護士の鞄は総じて大きくて重たい。
 私の鞄も大きい。マチが20センチ以上ある。雑誌などで紹介されているマチがせいぜい10センチ前後の鞄の特集など弁護士には無用の特集である。

 昔は日本に入り出した頃のトゥミの鞄を持っていたが(そのころはほとんど弁護士は誰もトゥミは持っていなかった)、トゥミが流行って弁護士を含めてみんながトゥミを持ち出したことと、鞄自体の重さに耐えられなくなってきて(トゥミの鞄は重いのである)、いろいろと鞄を変えてきた。ラガシャ、ハートマン、タケオキクチ、マンハタッンパセージなどを持ってきた。
 今はP社(まねされると嫌なので正式名称は書かない。他の人と同じ物は出来るだけ持ちたくないのである)の物を使っているが、先日P社の鞄が潰れたので同じ型番を買った。
 ジッパーの金具が壊れたので、何とか直そうとしていたが、根本的に壊れてしまっていたので、修理に出す間も待てないのでやむなく同じものを買った。
 しかし、今度のモデルはマイナーチェンジされていて、内部のポケットの構造も少し違えば、金具も改良されていた。やはり私と同じように金具が壊れた人が多かったのだと思う。あと、何となくであるが生地が薄くなっているような気がしている(軽量化か。あるいは不況の影響?)。

 ともあれ、気に入った鞄は中々ないのと、しばらく使うと気も変わるので、中古の鞄が自宅と事務所にたくさんある。しかし中々物が捨てられない私としてはいつまでも置いてある。中には二度と使わない鞄もあるかもしれないのだが。

 中には鳴り物入りで日本に入ると即完売という人気のB社の鞄はいつか使おうと思ってとってあったのだが、先日P社の鞄が壊れた時にこれに換えようとして荷物を入れていたらしきりが意外に邪魔をして全然入らないことが判明してしまったので一瞬でお蔵入りである。まあ、これはある程度マチもあるのでもちろん使う機会はあるであろうが。それにしてもしくしくである。

 裁判所や弁護士会と事務所を行き来するときはステファノマーノというところの黒い鞄を使っている。前はフェリージの茶色い鞄を使っていたが、フェリージは小物を入れるポケットがないので少しポケットがついているステファノマーノにかえたのである。
 裁判所に行くくらいだと、鞄にはそれほど物を入れる必要もないので入れ替えているのである。このときは携帯と財布と手帳と筆記具くらいしか入れない。入れ替え忘れるのではないかと聞かれるが、事務所から自宅に帰る時には必ずこの鞄の中身をチェックして入れ忘れがないか確認するように習慣づいてしまったし、入れるものも決まっているのでほぼ大丈夫である。

 気に入った鞄で仕事をしているとやる気も出てくる。
 目下、P社の鞄を越える通勤用の鞄を探しているところである。しかもあまり人が持っていないブランドで。

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