専門書は高い

中隆志

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 医療過誤訴訟の事件を引き受けるとそれなりに文献を買うので書籍代がかさむ。これを依頼者に請求する弁護士もるかもしれないが、私は財産になると思って事務所全体の経費から買っている。
 医療関係の書籍は法律の書籍と比べても高額であるから、すぐに数十万円になることもある。

 証拠保全(カルテをおさえること)だけをしてその後検討の結果提訴できなかった事案や、依頼者の希望で提訴は可能であるのに提訴に至らなかったものなどは、赤字とまではいえないが書籍の購入で赤字に近くなることもある。

 それでもやはり事件処理をするのに書籍は必要なので購入する。
 法律図書も同じで、毎月判例情報誌を購入しているほか、事件ごとに購入する。時々マニアックな本も購入するので、裁判所の図書室にもなく引用図書を提出して欲しいといわれたこともある。

 おそらく2度と使わない本もあるが、私は手元に置いておかないと嫌な性分のようである。高校大学司法試験と独学できたので、本で調べるのが癖でもあり好きでもあるせいもある。
 書籍が多くなってきて困るのであるが、事務所のスペースは有限であるのでどうしようかと思う。
 少し離れたところに地下倉庫も借りているのでそこに持っていくという方法もあるが、地下倉庫だとすぐに見たいときに困るので、基本的には版が変わった本と判例時報、判例タイムズ、NBLと終了記録置き場となっている。判例時報や判例タイムズはそれほどみないからこちらでもいいが、医学書などは事件が起こるとすぐにみたいのではてさてどうしたものか。

 事務所を移転した後も、悩みはつきない。

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