読書日記「百年の孤独」
あるとき、JRに乗って帰っていたが、若いアベック(死語ですね)が電車の中で抱き合ってベタベタしていた。最近はよくある光景である。私自身よいとは思わないし、家の中でやったらいいのになあと思う。もし、「私たち幸せ。うらやましいでしょ。」なんて考えでそうしているのだとしたら、完全な誤りである。
みな、「こいつらアホや。●ルと変わらん奴らやなー。発情期か。」程度にしか思ってくれていない。
周囲がそのように思っているとき、突然、「おまえらー。何をやっているんだー。公共交通機関の中でー。」と比較的大きい声で、ただし、あまり迫力がない声が響いた。
そちらを見ると、どう見ても威厳がないじいさんがそのように声をあげて怒っているのであった。
私は、「じいさん、迫力ないよ…」とげんなりしたのであるが、そう叱られた男女は相変わらずベタベタしているのであった。
その後、このお爺さんはトイレに行きたくなったようでトイレを開けようとすると、中に誰かはいっていたので(私はトイレの近くに立っていたので人が入っていることは知っていた)、「誰か入ってる。長いな。」というとドンドンドンドンドアを叩いたのであった。
それを見て、なんて自由奔放なじいさんだと思いつつ、このじいさんは思ったことをすぐ口に出す人なのだと思うと笑いがこらえきれなくなった。
中に入っている人はこれはたまらない。やむを得なかったのだと思うが、すぐに出てきた。そうするとじいさんは「すいませんな。」と謝っていたが、私は「無理矢理追い出したんやんか…」と思っていた。
背広のような服を着ていたので、どこかで働いておられるのだとは思うが、職場でも自由奔放なのだろうか。職場でも若い職員にあのように怒っているのか。色々と想像して笑いそうになったのであった。