読書日記「百年の孤独」
表題のような事務所があるようであり、事務員さんをたくさん雇用して売上を上げて自慢している弁護士もいる模様である。もはや、過去のことかもしれないが。
しかし、多数の案件を受けていれば、当然所長の弁護士は全ての案件には立ち会わないであろうし、事務員さんに任せきりのところが出てくるであろう。
こうした事務所に行って不信感を抱いた人の事件をすることもあるが、事務員さんのことを「先生」と呼んでいた。
中には面談もせず(本人確認義務はどこにいったのか)、事件を受ける事務所もあると聞くが果たして真相はどうなのか。
弁護士以外は費用をもらって法律事務を扱ってはならないのが原則なので、事務員に任せきりにしていると非弁で逮捕される危険性がある。西村議員はそれで逮捕されたのである。
これは事務員さんに能力があるとかないとかという問題ではない。事務員さんに能力があっても任せきりにしていると問題となる。弁護士という職業がそれだけ倫理的にも重い仕事だということである。
私などは全ての多重債務事件の内容を把握していないと嫌なタイプであり、事務員に任せられる部分は限られている。全ての事件の動きを全部把握していないと気が済まないのである。私のボスは勤務弁護士に丸投げしても全然平気なタイプであったが…。
こういう私のようなタイプは表題のような事務所をすることはとうてい不可能であるが、お金儲けだけで弁護士をするのであれば、そもそもその人は弁護士をやめた方がいいであろう。