読書日記「百年の孤独」
法律実務家になると、生涯勉強勉強である。
新法が出来ると、本を買って読まないといけない。法律を知らなかったではすまされないからである。時には勉強会をすることもある。破産法が改正されたときは、弁護士会での新法勉強会の講師を引き受け、無理矢理勉強したこともある。
ただ、一般的な研修にいっても中々身につかないことも多く、実地の事件をやらなければ中々身につかないように思う。理想は事件をやってから研修に行くと研修の実が上がるように思われる。
事件の中でも調べ物をしたりして勉強するが、これが一番身につく。数多く事件をこなしていると、こうして調べた調べ物は膨大な量となり、少しずつ穴がなくなってくる。怖がって事件を受けないでいると、いつまでも成長しないが、オーバーワークとなりやっつけ仕事になってしまうと全く勉強にならないし、依頼者のためにもならないから、やっつけ仕事をするくらいなら弁護士にならない方がよいのである。このバランスをどうとるかは難しい(私も仕事をしすぎて体をこわしたことは何回もあるのであまり偉そうなことはいえないが、やっつけ仕事をしていれば体もこわさないであろう)。
弁護士となって最初の5年間にやっつけ仕事をするようになるのか、つらくとも真摯に取り組んでやるのかで、後々大きく変わってくるように思うのである。