読書日記「百年の孤独」
今日の話題は印紙代である。訴訟をするについて、勝訴・敗訴のリスクももちろんあるが、印紙代がネックとなっている場面もあるように思う。
裁判を出す場合、その金額に応じて印紙を貼らないといけないのだが、これが結構高い。経済的に困窮している人について、一時的に納付を待ってもらえる訴訟救助制度もあるが、最終的にはやはり請求が来る。
ちなみに、どの程度かというと、地方裁判所に出す一審の事件で、1000万円の事件で5万円、5000万円の事件で17万円、1億円で32万円である。控訴審だとこれが1.5倍となる。訴訟マニアのような人が裁判を出しまくることを防止するために印紙を納めてもらうようになっているのだが、時にはこの印紙代が出せずに訴訟を断念する場合もあるのである。弁護士費用は着手金を安くしてあげて、うまくいった時に成功報酬で調整しましょうねという契約も出来るのだが、印紙代は訴訟救助で一時的に支払を延ばしても、いずれ支払請求が来るので、一時しのぎにしかならないのである。
確かフランスは印紙代がいらなかったように思うが、国民のための開かれた裁判を目指すというのであれば、無償とはいわないまでも、せめて印紙代は原稿の10分の1程度にしてもらいたいものである。