読書日記「百年の孤独」
仕事においても人生においても時間の使い方は非常に難しい。ある雑誌を読んでいると、まず年間の釣りの予定を立ててから、残りで仕事をするという人がいた。このようなスタイルは憧れであるが、現実的にはそのスタイルを貫くためには相当日常の仕事でも無理をし、しわ寄せが来るのではなかろうかと思ったりする。
我々弁護士の仕事においても、中々まとまって書面を書く時間は作れない。そうした時間は無理矢理取るか、週末に書くか、夜遅くまで書くか等々になる。ただ、時間が空いたときに(出張がなくなった時など)、書面を書きに入れるように日常的に工夫することは出来るかなと思っている。
電話やファックス、郵便物などの連絡文書には、出来るだけその日のうちに対処する。こうした処理は打ち合わせや裁判の間の細切れの時間でも出来るので、こうしたものをぱぱっと処理しておくと、時間が空いたときに、懸案の仕事に取りかかれることが出来る。ところが、こうした書類の整理を普段やっておかないと(細切れ時間にネットを見たりコーヒーをゆっくり読んでいたりすると)、空いた時間にこうした日常の連絡に時間を取られて、益々時間がなくなってしまう。
私はパソコンのメールを出先で読むことが出来るウィルコムのW-0というシャープ製の機種を使用していたが、出先で相手から来たメールの中身だけでも読んでおけば、事務所に帰った時に返事から打ち込むことも出来るからである。ノートパソコンは重いが、ウィルコム程度のものは数百グラムであり、簡単な回答程度なら打ち込むことも可能である。今は携帯で見られるようにしているので解約したが。
事務所からの出張中の連絡も、電話に出ることが難しい会議などだと、携帯にまとめて送信してもらっている。
日常のこうした細切れ時間をなくすことで、書面などの作成に時間を割くことも出来る(はず)なのである。しかし、現実には弁護士会の会務(簡単にいうと弁護士会のための仕事。無償。)に追いまくられていたりもするので、細かい工夫はしているものの、いかに時間を作るかというのは常に悩みの種である。