読書日記「百年の孤独」
先日京都北部へ電車で移動していたときのことである。
私は本を読むことも疲れて寝ていたのであるが、禁煙車であるにもかかわらずタバコの匂いが強くしてきた。
たまにデッキで吸った匂いが流れてくるので、それかと思ったが、反対側の窓側の席で男がタバコを吸っているのである。わざわざ禁煙車に入ってきてタバコを吸っている。
私は「すいませんが、ここは禁煙ですが」と丁寧にいったところ、男は物凄い腹のたった顔になり、こちらを睨んで「消すわ」と偉そうにいってタバコを床でもみけして(じゅうたんが焦げていたと思う。器物損壊である。)、去っていったのである。
完全な逆ギレである。あまり北部の電車は車掌も来ないので、車掌に文句をいうわけにもいかず、また追加で文句をいってさらに逆ギレでもされたらかなわないし(最近自分が悪いのに注意をされて逆ギレしてナイフで刺したりというわけのわからない人たちが増えているように思うし、職業柄、わざわざ揉めたくもない)、それ以上文句はいわなかったが、気分が悪いことこのうえない。
少し前に他人を見下す若者のことを書いたが、自分が悪いことをしているにもかかわらず、注意をされると切れる人物が一定いる。自分だけは正しいと思いこんでいて、常識もあると考えているのである。
精神疾患に罹患されているのであればやむを得ないかとも思うが、通常はこうした人たちはそこまで達しておらず、異常性格であるということで刑事処分上は刑が減軽されない。
自分は何をしても許されると考える人ばかりになれば、法律がある意味がなくなるし、決まり事を決める意味もなくなってしまう。法律家はそんな世の中だと役に立たないかもしれないと思うと、暗たんたる気持ちになるのである。