読書日記「百年の孤独」
何かをしないといけないとか制度を作らないといけない時に、「理論上おかしい」と言って反対する人がいる。一般に、こうした何かをすることとか、制度を作ったりすると、その後は弁護士の負担が増えて大変になる。
こうした時に、理論的に間違っているととことん反対する人達の中には、純粋に議論をしている人と、その実、変わった制度であったりしなければならないことをしたくないがために、その正当性を作り出すためにあえて反対している場合があるので要注意である。そして、制度が出来上がると、「僕はあんなものには協力出来ない。理論的におかしいから参加出来ない」などというのである。
単に出来ないから出来ないと言えばいいのであるが、それなりに格好をつけたがる人は、そこに一つ理屈をかませるのである。そうして自分を正当化して、「僕は正しい」としているのである。そして自由になった時間で金を儲けたりしているが、自分ではそうした矛盾行動をしていることを周囲が気づいていないと思っている。
しかし、弁護士はバカではないから、こうした人はそういう人間だとして益々評価されなくなる。同じやらないなら、「忙しくて出来ない」と言っている人のほうがかわいげがある。
私はプライベートでは全く頭が働かない人間であるが、仕事中はいろいろと裏を考えたり真意を考えたりする癖がついているので、すぐに分析してしまうし、ほかの弁護士も同様であろう。
気づいていないのは本人ばかりなり。