読書日記「百年の孤独」
弁護士をしていると、悩ましい事件に遭遇する。法律論について考えさせられたり、過去の裁判例では同様の事件でどのような判断を下しているか等判例調査や文献を調べる必要が多々出てくる。これは何年弁護士をしていても出てくるものなのだろうと思っている。
こうした調べ物をする時間も弁護士には必要である。しかし、日々相談・打ち合わせ・当番弁護士・訴訟などをしていると中々調べ物を落ち着いて出来ないことが多い。
昔は連休の谷間に本を積み上げてこうした文献調査にあたったものだが、少し前に書いたように、最近では谷間も仕事で埋まり中々そうした機会が取れない。急ぎの事件でなければ、裁判所が異動期で少し暇になる3月下旬から4月頭、裁判所が半分ずつ夏期休暇を取る7月末から8月中旬、1月の頭あたりが調べ物をするチャンスである。
今年も3月下旬から4月頭にかけて調べ物がだいぶ出来たのであるが、あまり弁護士が競争競争ということになると、こうした調査をする時間が取れず、よけいによい仕事は出来なくなるであろう。
こうした調査をしているときは悩ましいながらも楽しい時間であったりもする。