読書日記「百年の孤独」
依頼事件について、事件が進んで証人尋問をしている最中に相手方の尋問や裁判官からの質問に打ち合わせと違うことを平気で話しをし出す依頼者がいる。また、打ち合わせをしていると、「本当のこと話した方がいいですよね?」という依頼者もいる。
事件について知っているのは通常は当事者であり、情報を小出しにされると事件は出来ない。こんな依頼者の人がいうのは
1、言うと怒られると思った。怖かった。
2、恥ずかしくていえなかった。
3、本当のことをいえば受けてもらえないと思った。
というものである。
これを弁護士の方から言わせると、
1については、「言わないあんたの方が怖いわ」となるし、
2については、「後から言われて恥をかくのはこっちでこっちが恥ずかしいわ」となるし、
3については「ウソをついていた時点で辞任も出来るで…」ということになる。
だいたいおかしいところは一通り聞いた後で突っ込んで聞くが(イエスイエスバットノウの聞き方である。)、事実を知っているのは本人だけなので限界もある。話があまりにもつながらない場合には引き受けないこともあるが。
情報を小出しにするのは辞めて欲しい。安心して事件が出来ない。尋問で、「奥さんが当然見ていたでしょ」と突っ込まれ「はあ」と答えていた依頼者が、尋問終了後、「先生僕実は離婚してるんです。ちょっとバツが悪くていえなくて」といわれたこともある。
全てを開示してもらった上で弁護士の方で戦略を立てるのが理想である。
ただ、聞きもしない事件に関係のない話ばかり延々とするのも本当は辞めて欲しいのであるが…。ああ…。また脱線が始まった…。