読書日記「百年の孤独」
独立してすぐの頃、朝9時から八幡市の郵便局で法律相談があったので、6時前に起きて(私は家が滋賀県で遠いのである)、京阪に揺られて八幡市の郵便局に着くと、法律相談のパネルが出ていない。「相談に来たのに、手際の悪いこっちゃ!」と憤りながら係りの人を呼んでもらうと、謝罪するでもなく怪訝な顔。
いったん奥に引っ込んで戻ってきた係員はこういったのである。「先生、相談明日ですね」
どひゃー。それで案内のパネルもなかったんか。すいませんでしたと訳の分からないことをいいながらそそくさと郵便局を後にした。「明日やったんか…。そらないわな…。」と妙に納得しながら。
しかし手帳には今日と書き込んでいたので、明日には別の予定を入れてしまっている。仕方がないので私の後輩のU田Aつし弁護士が弁護士になったばかりであるのをいいことに変わってもらった。
よかったよかった。
その翌週。
今度は別の法律相談の場所に行くと、いつものパネルがない。「怠慢やなー。何やっとんねん」と思いながら聞くと、またいわれたのである。「先生、相談は明日ですね」と…。
なんでこんなことになったかというと、年末年始にかけて我々弁護士が多用している訟廷日誌というものを新調する際、予定を書き込んだ時に日にちを1日前にずらして私が書き込んでいたからなのである。今回はさすがに変わってもらえる人もおらず、法律相談をさぼるわけにもいかなかったので、やむなくこちらから控訴した事件で、控訴審の第1回をこちらが欠席して控訴状を犠牲陳述(その場で述べたことにしてもらう)するという荒技を使用して乗り切ったのであった。
それ以来、手帳を写しかえる時には事務員と私の二重チェックをかけるようにしている。
みなさんも気をつけましょう。