読書日記「百年の孤独」
勤務弁護士の頃、割合出張が多かった。
秋田地裁への出張だと、朝5時に起きて、始発のはるかに乗り、8時25分関空発とかの飛行機に乗り、帰りは19時台の飛行機ということで身体が非常に辛かったものである。
ある時、関空までのはるかを取り忘れていて、自宅近くのJR駅で買い、翌日5時置きで関空に向かった。
しかし、である。
秋田行きがいくら探してもないのである。
そおっとチケットを見ると、何と「伊丹空港」発ではないか。
チケットを買うときは、伊丹発ということがわかっていたから、はるかのチケットを買っていなかったのである。路線調整などで関空から伊丹に変わっていたのである。
衝撃を受けつつ、どう考えても関空には秋田行きは間に合いそうにないので、ニコニコ笑っているグランドアテンダントに払い戻しをお願いしつつ、「ここから秋田行きは…」と聞くと、ニコニコ笑いながら、「出ておりません」と言われてしまった。そりゃそーだわな。
仕方がないのでまたはるかに乗り事務所に戻る。途中事務員に電話して空港を間違えたことを言って、「秋田地裁に今日は延期でお願いして」と依頼。
しばらくすると携帯が鳴って、「先生、秋田地裁はどうやって来られますかと言っておられますが…。」と事務員。
行けるわけないやんか…と答えておいてと言って事務所に戻った頃にはもうお昼近かった。ハア。今日は何をしているんやろ…。
午後からは起案が出来たのでそれはそれで仕事がはかどったのであるが、これからはよくチケットの表示を見ようと心に決めたのであった。