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コラム

連絡のつかない弁護士

2010年6月2日

コラムカテゴリ:法律関連


依頼者から連絡が欲しいと言って電話をかけても、いつも留守電であるとか、事務員が伝言を聞いて「わかりました」とはいうものの何回かけても弁護士がいないとか、弁護士と連絡がつかないということで依頼者が不満を持っていることがある。
弁護士会の法律相談などで、今依頼している弁護士の苦情を聞かされることもたびたびである。
もちろん、いつ電話してもいる弁護士もどうなのかとは思うが(それだけ暇ということだからである。いい弁護士にはそれなりに依頼が来るだろう)、常につかまらないし、向こうの方から連絡がないというのでは依頼者は不満に思うだろう。
私は裁判では期日ごとに経過報告書を出し、依頼者にも出来るだけ早く電話を返すようにしているし、中々連絡が出来ない状況の時は外から事務員に断りの電話を入れるようにしている。確かに、本当に忙しい時期は、一本の電話すら出来ない日もあり、電話が出来ると思った時には依頼者には連絡がつかなかったりするのであるが、事務員から断りを入れてもらうなど対応のしようはある。
連絡がつかないと依頼者からいわれている弁護士に、それとなく手持ち事件数を聞いたりすると、私よりも少なかったりする。
あるいは、世間の耳目を集める事件は力を入れてやるが、一般の事件は手を抜いているとしか思えない弁護士もいる。
事件ごとに仕事に対する姿勢に問題があるのか、ただのすぼらなのかも知れない。
何回も何回も連絡をして連絡が取れないとか、連絡が来ないことがあるときは、依頼している弁護士を断ることも手なのかもわからない。
逆に、弁護士はそうしたことにならないよう、業務努力も必要であろう。

この記事を書いたプロ

中隆志

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志(中隆志法律事務所)

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