読書日記「百年の孤独」
私は事務所にいる時間は短い方だと思う。朝9時30分頃出勤し、夜は7時30分までには事務所を出る。弁護士の中には、毎日午前様という人もいて、そうした人達からすれば事務所にいる時間は短い。
しかし、夜遅くまでいる人で、事務所にいる間中フル回転で仕事をしている人は少なく、ギターを弾いていたり、コーヒーを飲んでゆったりしていたり、テレビを見ていたりしているようだ。
私は事務所にいる間は体調が続く限りほぼ仕事しかしないので、事務所を出るとどっと疲れが出る。
しかし、通勤途上の電車でも、仕事のことを考えていたりする(あの事件はどう書こうか、どういう反論をしようか等)。弁護士という職業は、中々仕事のことが頭から離れることがない職種のようで、他の弁護士もそうらしい。事件というものは、全て個別性があり、コンピューターに入れてボタンを押せば解決出来るというものではない。全て手作業でやるものであり、1つ1つの事件に「悩み」があるものだ。逆に、こうした「悩み」がない弁護士は、事件のことを真剣に考えていないのだろうと思う。
自宅で間違った書面を提出したかも知れないと思って、跳ね起きて事務所に行って本で真夜中に調べ物をしたというベテランの先生の若い頃の話を聞かされたこともある。
そうした意味では、趣味に打ち込んで全てを忘れている瞬間以外は、弁護士の仕事時間なのかもしれない。