読書日記「百年の孤独」
弁護士は裁判業務中心なので、裁判所の休廷期間に併せて忙しさが変わってくることが多い。
4月が裁判官の異動時期なので、異動してきたばかりの裁判官は、数百件に及ぶ事件記録を全て読み込んで4月の裁判に臨むということは不可能である。従って、裁判官が替わったばかりの事件は、4月はほとんど動かず、5月の連休明けに動き出すことになる。
その意味で、4月は割合暇であり、連休明けから7月までは裁判が詰まって入るので、たいてい忙しい。
7月下旬から8月にかけて、裁判所も2週間ずつ半分ずつ休廷するので、その間は裁判が半分しか入らないことになるし、依頼者の方もお盆などには法事などで忙しいので急ぎの案件以外は依頼が少ないことが多い。そのため、この時期も割合暇となる。
しかし、暇だからといって遊んでいると、アリとキリギリスの話ではないが、9月以降裁判が目白押しで入り出した頃に泣きを見るので、せっせと書面を書いたり、裁判の合間に中々手がつけられなかった大きい事件の調べ物や書面を書いたりすることが多い。
9月は、夏休み明けということで裁判が入りまくるので忙しく、10月、11月はほどほどで、12月は年末年始の休みが入る関係や、もめ事を年越ししたくないというような依頼者の意向などが働いてこれまた忙しくなる。忙しいのと寒いので、体調も壊しやすい時期である。
1月は、しばらくは暇であり、2月くらいから本格的に動き出して、3月が裁判官の異動時期前なので忙しい。後任の裁判官に負担はかけたくないということから、何とか和解で解決したい…とか、自分で判決を書いて転勤したい…というような裁判官の都合で、無理くりに期日が入れられたりする。
弱り目に祟り目というか、ものすごく忙しい時に限って依頼が重なったりする一方で、暇で事件依頼を引き受ける余裕がある時に限って事件が来なかったりするので、適度にばらけてくれればよいのにと思うことがある。
今私が暇かどうかはご想像にお任せするが。