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外壁の劣化を見抜くプロの技!モルタル外壁編【ホームインスペクション】

松田貞次

松田貞次

テーマ:住宅診断(ホームインスぺクション)

プロの目で外壁の劣化を見抜く!モルタル外壁診断の重要性
住宅の顔であり、雨風から建物を守る大切な役割を持つ外壁。
その劣化は、単に美観を損なうだけでなく、
建物の寿命を縮める重大な問題につながります。



特に、モルタル塗り外壁は、経年によってさまざまな劣化が現れます。
ホームインスペクションでは、この外壁の診断を非常に重視します。

モルタル外壁診断で見るべき3つのポイント
専門家がモルタル外壁を診断する際に、特に注意深く確認するポイントは以下の3点です。

1. クラック(ひび割れ)の有無と状態
外壁のひび割れは、モルタル外壁の劣化の最も典型的なサインです。
ひび割れの幅や深さをクラックスケールなどの専用ツールで測り
雨水が建物内部に浸入するリスクがないかを確認します。

軽微なひび割れ(ヘアークラック): 塗膜の劣化によるもので、比較的簡単に補修できます。

大きなひび割れ: 構造的な問題や下地の劣化が原因の場合があり、より大掛かりな補修が必要です。

2. 打診による「浮き」の確認
打診棒を転がしながら、モルタルが下地から浮いていないかを確認します。
健全な部分は「コンコン」という鈍い音がしますが、浮いている部分は「ポンポン」と軽い音がします。
浮きを放置すると、モルタルが剥がれ落ちる危険性があります。

3. 塗膜の劣化状態
仕上げの塗装が劣化すると、美観だけでなく防水機能も失われます。
以下の現象がないか、目視と触診でチェックします。

剥がれ・めくれ: 塗装が下地から剥がれている状態です。

チョーキング(白亜化)現象: 外壁表面を手で触ると、白い粉が付着する現象です。
これは、塗膜の劣化によって塗料が粉状になったもので、防水機能が失われているサインです。

なぜ専門家の診断が必要なのか
外壁の劣化は、築年数や方角によって進行度が異なります。
建物の4面すべてを詳細に診断し、劣化の原因と深刻度を正確に判断するには、専門的な知識と経験が不可欠です。

ホームインスペクションは、こうした素人には見抜けない外壁の劣化を早期に発見し
将来的に多額の補修費用が発生するリスクを回避するために非常に有効です。

住宅購入の判断材料として、また安心して暮らすための重要なプロセスとして


ホームインスペクションの活用をおすすめします

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松田貞次
専門家

松田貞次(建築士)

有限会社マツユウ住宅(一級建築士事務所)

二級建築士、宅地建物取引士、2級施工管理技士、木造耐震診断士、損害保険鑑定人、アスベスト調査員など、さまざまな資格を保有。長年の経験を生かし、公正で丁寧なインスペクションを実施する。

松田貞次プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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