工務店(建設会社)の選び方 その2
基礎って
住宅や店舗、事務所等の使用目的や
木造、鉄骨造、RC(鉄筋工ンクリート)造等構造
を問わず、建物の中でも一番大切な部分だと言う事は
誰もが理解している事でしょう。
ホームインスぺクションを行う中で
基礎についての判断は困難を極めます。
ほんと・・
大事な箇所だけに依頼者への説明の仕方ひとつで
購入判断を大きく左右してしまうので
インスぺクターとしても慎重な判断と説明が要求されるんです・・
ここでは木造住宅の基礎について取り上げます
最初に確認する大きなポイントは
「鉄筋が入ってるか入っていないか?」
良く現場や建築の歴史を知らない人には
鉄筋が入ってない(無筋基礎) =(イコール)欠陥住宅(手抜き、粗悪、安物)
と言う勘違いをされてる人がいます。
確かにいま新築で家を建てる時に無筋基礎はありませんが
基礎に鉄筋を入れるように義務づけられたのは
昭和56年6月の建築基準法改正からです
それまでは任意でありその頃の良い建物のように言われていた
金融公庫仕様の建物も無筋基礎もあったと思われます。
上記の理由で中古住宅で無筋基礎があってもなんら不思議でも
違反や手抜きでも無いのです。
ときおり40年近いクラックが入ってない無筋基礎を見かけることもあります。
いぜん欠陥住宅の相談を受けた弁護士が
私に基礎に鉄筋が入ってなかった事を「欠陥住宅ですよねー」
て断言していました!
このようにホームインスぺクションを行うには
いつの時代にはどのような建築様式だったのか
知っておく必要があります。
次回は基礎のクラックの内容について
深く書いてみたいと思います。
公認ホームインスぺクター
松田貞次