「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
出口利光（でぐち りこう）と申します。40年間進学塾で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。この度、子どもやその親御さんに伝えてきた学習や受験のノウハウが本当に妥当かどうかを自らで立証すべく行政書士試験を受験することにしました。自身が発信してきた他人に向けたアドバイスや指導に則った行動を取ることにより、当事者としての感じ方や課題をこの日記に綴っていこうと思います。
情報のフレームづくり
2/19（月）
ここ数日2月とは思えないくらい暖かな日が続いている。受験シーズンが暖かいとなんか変な感じじゃ。まあ、受験生にとっては好都合じゃろうが。
資格予備校の授業が民法に入り内容が難解になってきた。憲法は昭和22年に施行されたので憲法に関する判例はそれ以降になるのだが、民法は明治時代に作られた法律なので、明治や大正時代の判例があり本数が多い。よってテキストの項目も憲法に比べると3倍近い。授業中のスマホ入力がかなり厳しくなってきた。
☞「塾ジイの日記」」7 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153854/
そこで、【大見出しと中見出し＆ページ】は事前に入力しておき、授業中に【小見出し＆ページ】を追記することにした。これで授業中の作業量が減り、集中して先生の解説を聴くことができるようになった。しかし実際やってみて想定外のメリットがあった。事前の【大見出しと中見出し＆ページ】入力作業によって“授業内容のフレーム”がインプットされているので、【授業中の作業＝頭の中のフレームに先生が発信する情報をあてはめる】という状況を作れる。更に目の前に目次のコピーをチラ見しながら【全体像（テキスト＆当日の授業）を把握しながら説明内容をインプットする】作業も可能になる。
☞「塾ジイの日記」【外伝その1】 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5154907/
これは大きな収穫じゃ。先日の日記に「予習の弊害」について書いたが、このやり方だとむしろ【予習は授業でのインプット作業の効率性を上げる】のに有効に機能するということだ。
☞「塾ジイの日記」5 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153549/
☞「塾ジイの日記」9 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5154024/
予習は「授業と切り離して捉える」のではなく、【授業の効率性を高めるためのもの】ということじゃ。
先日の井矢多さんのアドバイスを受けて実はこの【インプットする情報のスマホ入力】は更に大きなメリットがあることに気づいた。購入した【選択肢型問題集との紐づけ】に使えるんじゃ。
☞「塾ジイのBAR」7 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5155073/
これは試行してからその成果とともにこの日記に書くことにしよう。とりあえず昨日も授業中にスマホで麻雀をやっていた「予習おじさん」にスマホの使い方教えてあげようかな？
あーそうそう、明日小曽利部長が二回目のWEB社内報の打ち合わせに来ると言っておったな。ということは…日本酒（金雀）を持ってくるかもじゃな！
☞「塾ジイの日記」12 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5154393/
楽しみじゃ。これほどの【好子】は無い！今日も学習効率上がりまくりじゃ！
＊drawn by 青りんごさん
お知らせ
広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しております。
「久保先生の学習相談ダイヤル」：0120－770－878
お子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け：祝日を除く、火・金の13：00～18：00
