中学受験 志望校の過去問の使い方
算数の得点力の伸ばし方
算数は、中学入試で最も得点差のつく科目です。合格者平均点と不合格者平均点の差が最も開くのが算数です。
今回は中学入試に向けて、算数の得点力の伸ばし方をお話したいと思います。
1.計算力を伸ばしましょう
このコラムで何度か書いている事ですが、算数の得点力を伸ばす上で計算力の増強は欠かせません。計算力は家庭学習で伸ばす必要があります。塾では計算練習ばかりに時間を使うわけに行かないからです。
算数が得意な生徒に共通している事は、計算が速く、正確である、という事です。計算は難しいものではありませんが、計算力を伸ばすには繰り返しの訓練が必要です。
塾から計算問題集が出ているならそれを毎日1ページする、塾から出ている計算問題集がないなら市販のもので良いので、毎日1ページする、など、毎日、継続して計算練習をする事をお勧めします。お子様が計算のやり方が分からないようなら、教えてあげてください。
計算は、速く正確に出来るようになれば次々に進んで構いません。4年範囲が出来るようになれば5年範囲に、5年範囲が出来るようになれば6年範囲に、6年範囲が終わったら入試で出た計算問題練習に進みましょう。その際に気を付けていただきたい事は、計算する際の数字を大きめに書く事です。小さい字で問題集の隅にごちゃごちゃと計算していると計算間違いが起こりやすくなります。大きな読みやすい字で計算する習慣をつけて下さい。
2.まず問題の意味を理解しましょう
お子様が文章題などの問題に取り掛かっても手が止まってまったく進まない時は、問題の意味を理解していない場合があります。そのような場合は、次の事をアドバイスしてあげて下さい。問題で与えられている条件はなにか?答として何を求められているのか?これを書き出すのです。お子様がどうしても書き出せないようなら、問題を一緒に読み、ヒントを出しながらお子様が自分で書き出す事が出来るように導いてあげてください。問題で与えられている条件を書き出す際に、図にすると分かりやすい場合もあります。塾の授業やテキストで図を使った説明をしている場合もありますので、塾のノートやテキストも参考にしてください。その場合はお子様が自分で図を書けるように指導してあげて下さい。なお、算数の出題はパターンがありますので、問題の意味を理解して、2~3問類題を練習すれば、同じパターンの出題は特別に高い読解力がなくても意味が理解出来るようになります。
問題の意味の理解を飛ばすと、「何が分からないかも分からない」という状況に陥ります。また、問題の意味の理解を飛ばして解説を読む、あるいは先生に質問しても、得点力は伸びません。自分で問題を理解する力がついていないからです。
次回は、引き続き算数の得点力アップの方法についてお話したいと思います。
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