「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
前回、中2から通塾を考えておられる中1のお子様をお持ちの保護者様へ、という内容で、通塾までにして頂きたい事を書かせて頂きました。
今回は、通塾で成績を上げるには何に気をつければ良いか?という事について書かせて頂きます。
「塾に通えば成績は上がりますか?」というご質問を受ける事があります。答としては、「塾に通ってしっかり取り組めば成績は上がります」という事になります。
しっかり取り組む、という事は、集中して授業を受け、宿題や復習をしっかりする、という事です。いやいや塾に通っているだけでは効果は上がりません。
お子様を塾に通わせ、成績を上げたいとお考えの際は、お母様やお父様が習い事をする時の事を考えていただければと思います。英語でもスポーツでも、何かの資格をとる場合でも構いません。習い事をして上達するためには、何が必要でしょう?
教室では先生の教える事をしっかり聞いて、先生のマネをして、習ったことが出来るようになろうと努力なさるでしょう。教室が終わった後は、自宅で、習ったことを繰り返し練習しますよね。先生が「次回のレッスンまでにこれだけやってきてくださいね」とおっしゃった事は忘れずこなされると思います。うまくいかない事は何とか自分で工夫を重ね、どうしてもうまくいかない場合には次回のレッスンで先生にコツを質問なさるでしょう。習ったことを自宅で繰り返し練習し、課題をこなして次回のレッスンに備えるのは、それをしないと上達しない事を経験的にご存じだからです。うまくいかない時にまず自分で工夫を重ねるのは、自分で工夫せずに安易に質問しても身につかない事もご存じだからです。
教室で習っただけで、自宅で練習や工夫をしなければ、次回のレッスン時には忘れているでしょう。
塾通いで成果を上げるのも同じことです。塾の先生の教える事をしっかり学んで、自宅に帰ってから繰り返し練習し、宿題は確実にしておく事です。それが出来ればお子様の通塾は確実に成果が上がります。出来なければ通塾の効果は期待できないでしょう。
小学生や中1くらいの段階では、復習や宿題の重要性が体験的に理解出来ない生徒もいます。最初は、お母様かお父様が横について、授業を大切にする事、復習と宿題を確実にこなすこと、それをしなければ塾通いが無駄になる事を教えてあげてください。
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