「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
前回は、中2になって成績が下がって通塾をお考えの方に成績向上に結び付く塾通いの方法をお話しました。今回は、具体的な塾選びについてお話したいと思います。
1.集団指導か個別指導か
まず、集団指導と個別指導の違いを押さえましょう。
集団指導は一般的には教室に十数名、多い場合は二十数名の生徒が集まって授業を受けます。授業は学年・クラスによってテキストやカリキュラムが決まっています。クラスは学力別に分けられる場合が多く、入室時に受験する学力診断テストの結果でクラスが決まります。塾によっては、学力診断テストの結果に入室基準を設けている場合もあります。入室基準がある場合は基準点に達しなければ入室は出来ません。授業はカリキュラムに沿って進められます。原則として授業中に個別に質問を受け付ける事はしません。また、原則として個別補習もしません。授業を聞いて理解して、自宅で宿題をこなし復習をして学力アップしていく事が求められます。一般的にテストも多く、テストのために勉強して間違った所を自宅でやり直す事でも学力アップが図れます。テストの成績などで塾の友人たちと切磋琢磨する事が更なる学力アップに結び付く、というスタイルになっています。
個別指導の場合、京進では講師1人に対して生徒2人という1:2での指導形態です。個別指導塾によっては1:3や1:4の指導形態をとっている所もあるようです。個別指導の場合、決まったテキストやカリキュラムはありません。生徒個人に合ったテキストを選定し、カリキュラムを組んで指導する、という事になります。授業中は講師が近くにいますので、分からない箇所が出て来た場合はすぐに聞くことが出来ます。分かりにくい単元は少し時間をかけて進むことも出来ます。学校のカリキュラムに合わせた進み方をする事も可能です。また、たとえば中1段階で理解できていない箇所があれば、そこまで遡った復習を取り入れる事も可能です。テストをする場合も、個人の進度に合わせた確認テストが主になります。塾の友人達と塾の成績を競う事はまずありません。自分のペースで確実に理解しながら無理なく学習を進める事が可能になります。
2.お子様の学力を知りましょう。出来ればお子様と志望校について話し合いましょう。
夏から塾に通ったからと言って、それだけでお子様の成績が上がるものではありません。塾は成績アップと志望校合格のお手伝いをする所です。大切な事はお子様の成績アップや志望校合格に向けてのモチベーションです。「絶対に成績を上げたい」「何としても○○高校に合格したい」という気持ちを強く持っているお子様に対して、塾は大きな効果を発揮するでしょう。そのためにも、通塾前に親子で現在の学力の事、志望校の事などを話し合いましょう。その上で、集団指導で切磋琢磨する方が良いか、個別指導で無理なく学習を進める方が良いか、お子様と相談しましょう。お子様と話す事で地元の塾の評判も聞くことが出来るでしょう。中2くらいになると、友人や先輩などからいろいろな塾の評判を聞いて知っている場合が多いようです。いくつかの塾の名前が上がったら、HPなどでチェックしておきましょう。
3.体験授業を受けよう
お子様と話し合ってHPをチェックしたら、塾の体験授業を申し込みましょう。体験授業を受けて、お子様が気に入ったようなら、入室に向けて動くことになります。集団指導で学力診断テストがある場合は受験しましょう。その後、塾の担当者と入室面談になります。塾の方針やシステム、料金の事などしっかり聞いておきましょう。説明に納得出来たら入室です。納得できなければ他塾を当たりましょう。親が塾に対して不信感を持っていたら不信感がお子様に伝わり、通塾の成果は上がりにくくなります。親子で信頼できる塾に通う事が成績アップの近道です。
京進HP
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