塾の中学受験コースに通いはじめられたお子様をお持ちの保護者様へ 第3回
前回、前々回は「新高1生へ」と題して注意したい事をお話しました。今回は、最近のご相談内容から中学入試について取り上げたいと思います。
最近、次のようなご相談を何回か受けました。
「子どもは新小学6年生です。今まで中学入試には関心が無かったのですが、子どもがいきなり中学入試をしたいと言いだしました。今まで中学入試の勉強はしていません。今から勉強して中学入試は出来るものでしょうか。また、どんな塾に行けば良いでしょう」
今まで中学入試の勉強はしてこなかったのに、小学6年になってお子様が急に「中学入試をしたい」と言い始めた・・・毎年、同じようなご相談を受けます。そのような時は、次の事に注意してみましょう。
1.基礎体力はついているか?
中学入試の基礎体力とは、計算力と語句・漢字の力です。それも小学校の勉強が出来る程度では太刀打ちできません。小学校では、出来る限り皆が理解出来るように授業が組み立てられています。一方、中学入試は競争試験です。「ここまで出来ている人は合格」ではなく入試の順位で合否が決まります。つまりは「点数に差をつけるための試験」なのです。まずは小学校の勉強がしっかり出来ている事は大前提です。その上で計算力・語句・漢字の力がしっかり鍛えられている事も必要です。小学校過程の計算・語句・漢字は完全にマスターしているくらいが良いでしょう。そのような条件がクリアできれば、あとは中学入試に必要な技術、知識を覚えていく作業になりますので可能性はあると思います。
2.志望校は妥当か?
いくら計算力・語句・漢字の力がしっかりついているとしても、いままで中学入試の勉強をして来なかった場合は、いわゆる「上位~難関」と言われる中学入試の人気校については厳しいと思います。上位から難関と言われる中学入試に向けては、小4から本格的に中学入試の勉強をしている子ども達がたくさんいます。2年間の知識量の差があります。さらに、もっと低学年から入試の基礎を勉強してきている子ども達もいます。それを小6の1年間で埋めるのは至難の技です。合格のためには難易度の妥当な中学を選ぶ事が必要でしょう。ただし難易度が妥当だからと言って劣っている中学とは限りません。中学入試ではそれほど難しくなくても、入学してから生徒を非常に大切にしてくれる学校もあります。あるいは入学してから生徒を徹底的に鍛えて大学入試で実績をあげている学校もあります。しっかりと学校選びをしていただきたいと思います。
次回は、「では、どうすれば良いか?どんな塾に通えば良いか?」という事をお話したいと思います。
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