「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
前回は、「中学受験 直前期の健康管理やお子さまへの接し方について」という内容でお話しました。今回は、中1生冬休みの過ごし方をお話する予定でしたが、先日、中学入試をお考えの方から「理科が苦手。あと2ヶ月で得点力を上げるにはどのようにすれば良いか?」というご相談がありましたので、今回は「中学入試 あと2ヶ月の勉強法 理科編」をお話したいと思います。
1.標準的な問題は出来るが難問が・・・という方について
塾のテキストに載っているような問題は簡単に出来るが、模試などで難問が出ると間違えたり、分からなかったりする場合です。特に難関中学を目指す場合、ある程度の難問が短時間で解けないと、合格点が取れなくなります。この場合は、志望校と難易度が同じレベルの中学の入試問題(市販の過去問題集を購入しましょう)をどんどん解かれると良いでしょう。どんどん解いて、分からない所や間違えた所はまず解答解説を見て、理解して解き方を覚えるようにしましょう。どうしても分からない場合は、塾の先生に聞きましょう。その際、問題と解答解説も添えて、「自分はここまで考えたけれど、ここからが分かりません」と、分からない部分を明確にして質問すれば、効率的な勉強が出来ると思います。いずれにせよ、塾から出される課題を待つのではなく、自分から能動的に入試問題に挑戦する事が大切だと思います。
2.標準的な問題も・・・ウーーン・・・とにかく理科が足を引っ張っている・・・という方について
(1)苦手単元を確定しましょう。
中学入試では一括して「理科」と扱っていますが、理科には大きく分けて、4つの分野があり、その中にいくつかの単元があります。
①物理分野:力のつりあい、物の運動、電気、光、音など
②科学分野:気体、水溶液、ものの燃え方など
③生物分野:植物・動物・人体など
④地学分野:天体・地球・気象・大地の変化など
まず、お子さまが苦手にしておられる単元を確定していただきたいと思います。
これは、お子さまに尋ねてもよいと思いますが、何より今まで受けてこられた模擬試験の単元別正答率が参考になります。平均正答率より低い単元は、お子さまの得点力が十分でない単元になります。
(2)苦手単元は、今まで使ってきたテキストで復習しましょう。
苦手単元の問題を「頑張って解きなさい」と言うのは酷だと思います。お子様は頑張って解こうとして、悩んで、時間が過ぎて、余計に苦手意識を募らせると思います。
何故苦手なのか?単純に、解き方が定着していないからです。苦手箇所が分かったら、今まで使ってきたテキストの苦手単元に戻って、まずはテキストの例題を繰り返し復習しましょう。解き方を理解して、解き方を覚えてしまいましょう。
お子様が解き方を理解しているかどうか、確認する方法としては、お子様に、説き方の説明をさせると良いでしょう。「何故、このとき方をするのか?」お子さまがそれを完全に説明できれば、その例題はクリアです。その上で、類題を2~3題練習しておけば、定着率は高まると思います。
次回は、11月20日(火)に、理科の分野別直前苦手克服法をお話したいと思います。
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