塾講師歴20年のプロが語る、上手な塾の利用法 集合塾編 第2回 塾の先生を味方にしよう
前回は、個別指導の特性を生かして、「納得できるまで質問しよう」というテーマでお話しましたが、今回は弱点克服についてお話したいと思います。
個別指導では、個別にカリキュラムを作成し、個人に合った教材を選ぶことが出来ます。この特性を利用すれば、お子様が苦手にしている所や躓いている箇所を集中して勉強する事ができます。
普段の通塾では、学校の成績アップのために、定期テストで良い点数をとるための指導を重点的に行う場合が多いのですが、学校が休みになる夏休みでの講習などでは学年を遡って苦手単元をピンポイントで勉強する事が可能です。
例えば、「中1で習った『力と圧力』や中2で習った『電流回路』が苦手で、学校の実力テストでも困っている」と悩んでおられる中3生の場合、夏に力と圧力・電流回路を集中的に勉強して、2学期以降の実力テストに備える事が出来ます。
また、数学の二次方程式が苦手なお子様は、平方根や因数分解の復習から始める事も出来ますし、学年を遡って、一次方程式や連立方程式などピンポイントで方程式の復習をする事も可能です。
躓いている所を解決する事で、苦手意識を持っていた科目の成績がアップして、むしろ得意科目に変わっていくことは、珍しい事ではありません。
個別指導を受講する場合、教室の責任者に自分の苦手単元を伝えておくと、効果的な通塾が出来ると思います。また、「どこが苦手なのか分からない」という場合は、「学力診断をしてほしい」とお申し出になるのも良いかと思います。学力診断を無料で行っている塾は多数あります(京進も無料で学力診断テストを行っております)。学力診断を受験していただければ、塾は、学力診断の結果からお子様の弱点を割り出し、弱点克服のためのカリキュラムを組むはずです。
次回は6月26日(火)に、「臨機応変に授業数を増やそう」というテーマでお話しようと思います。
<お知らせ>
さらに広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しました。
京進これから研究所内「江川先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
5月8日(火)スタート
すでにお子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00
お子様の勉強についてお気軽にご相談いただければと思います。
(京進これから研究所とは?)
京進これから研究所では、将来にわたって生徒さんに役立つ何かを提供できるように教育企業としてできることを日々研究しています。新規事業の種(シーズ)の収集や新商品の開発、教育指導方法、生徒さんのやる気向上の問題などを研究しております。