「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
前回は「塾に入ってすぐに成績は上がるの?」というご質問を取り上げました。
今回は、前回に引き続き、入塾についてのご質問を取り上げたいと思います。
第2回
Q
中学生の子どもがいます。塾は3月から新年度が始まっていると思います。すこし遅れたけれど、今から集合形態(クラス指導)の塾に通わせようと思います。今から塾に入れてついていけるでしょうか?
A
中学生が通う集合形態の塾には、大きく分けて補習塾と進学塾、両方を兼ね備えた総合塾があります。補習塾は、地域の中学と同じくらいの進度か少し遅めの進度でカリキュラムを進み、中学で習った事の補習が出来るように授業を組み立てています。この場合は、塾への入室時期は問題になりません。
進学塾は、中学より早めにカリキュラムを進み、中学の勉強が塾で習った事の復習になるように授業を組み立てます。いわゆる「大手」の塾は、進学塾もしくは総合塾の形態をとる場合が多いようです。進学塾(総合塾では進学クラス)に通った場合、年度途中から入室すると、入室当初は、「学校で習っていない所を勉強している」という事から、塾の勉強と学校の勉強の両立が課題になります。
しかし、心配していただく必要はありません。
1ヶ月~2ヶ月くらいは、塾の勉強と学校の勉強の両立が厳しいと思いますが、その期間を過ぎれば、塾で習った事を学校で復習するというサイクルが出来てきます。そのサイクルが出来上がれば、勉強はぐっと楽になりますし、勉強した成果も出てきます。
子どもの、前に進む力というものは、大人が考えている以上に強いものです。
お母様、お父様が、「最初は少し苦しいかもしれないけれど、この時期を乗り越える事が出来たら、成果が出てくるよ」と励ましていただければ、お子様はしっかり乗り越えて、成果を出してくれると思います。
次回は、5月18日(金)に「高校に入学したら、いきなりひどい成績を取ってきた。どうすれば良い?」というテーマでお話したいと思います。
<お知らせ>
さらに広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しました。
京進これから研究所内「江川先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
5月8日(火)スタート
すでにお子様の学習相談や中学受験についてのご相談電話をいただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00
お子様の勉強についてお気軽にご相談いただければと思います。
(京進これから研究所とは?)
京進これから研究所では、将来にわたって生徒さんに役立つ何かが提供できるように教育企業としてできることを日々研究しています。新規事業の種(シーズ)の収集や新商品の開発、教育指導方法、生徒さんのやる気向上の問題などを研究するなかで、生徒さんや保護者の方々からのご相談やご意見をいただければと考えております。
親として気をつけてほしいこと
テストを上手に使おう
予習は必要?
上手に宿題をこなそう
上手な質問の仕方
塾に通う生徒の生活パターン
点数アップに直結する復習をしよう
塾の授業を活かそう
塾の先生を味方にしよう