「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
教育講演会を行いました
~21世紀を生き抜く力「悪戦苦闘能力」~
私が勤めている学習塾の京進では、6月12日(日)に、九州ルーテル学院大学客員教授
大畑誠也先生をお迎えして教育講演会を行いました。
大畑先生は熊本県内6高校の校長を歴任され、「挨拶」を基本とした教育現場の改革に携わってこられた方です。
教員時代より「人間関係」を一番の課題として生徒のコミュニケーション能力の向上と改善に取り組み、21世紀を生き抜く力「悪戦苦闘能力」を掲げて「人づくり」に尽力されてきました。
今回は、大畑先生が掲げる21世紀を生き抜く力「悪戦苦闘能力」についてご紹介いたします。
21世紀を生き抜くために必要な力「悪戦苦闘能力」は次の5つです。
①挨拶
「大きな声で挨拶」「笑顔で挨拶」「大きな声で返事」を行う事によって、良好な人間関係を築く事が出来る。
②体力
食べているものが体力を作る。特に朝食をしっかり食べる事で、思考力と集中力がアップする。
③感性
感性とは「人の気持が分かる事」である。これは日常の経験から磨かれて行く者であり、家の手伝いをさせる事で感謝や思いやりの心が育つ。
④集中
「~したい」「~な人になりたい」という強い気持が集中力を育てる。子どもに夢や目標を持たせるためには、大人が夢を語らなければならない。
⑤思考
思考力は本を良く事や人の話を聞く事で高められる。
単に「聞く」のではなく、「聴く」ことでメモをとり、「効く」という段階へ進むことが大事である。
実践を通して人づくりを進めてきた大畑先生の掲げる「悪戦苦闘能力」は、「挨拶」「家のお手伝い」「朝食をしっかりとる」「本を良く読む」など日常生活で簡単に実践できるとこばかりです。しかし、これらの力をつけることが、上記のように子どもたち自身の精神面を育てることにつながるのです。
受験や学力向上においても、基本はお互いを認め合う「挨拶・人間関係」から始まります。
この夏休みは、志望校合格や成績アップに向けた勉強にプラスして、「挨拶をしっかりする」、「人の話をよく聞く」「家のお手伝いをする」といった「日常生活」でも課題を設定し、取り組んでいってはいかがでしょうか。