「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
京都では、夏休みが終わった中学があります。
また、来週から学校が始まる地域もあります。(地域によって異なります)
お子様はいかがでしょう。
朝はしっかりと起きる事が出来ているでしょうか。
7月10日に行われた京進の教育講演会で、
京都大学 医学研究科の福山秀直教授に、
「脳科学と教育」というお題でお話いただきました。
現在の脳科学について、難しい言葉は使わず、分かりやすく解説していただいたのですが、
そのお話をお伺いする中で、マスコミで言われている脳科学に関する事は、全てを鵜呑みにしてはいけないと感じました。
自分で勉強する中で、正しい事を見分ける力をつけなければならないと思い、
脳科学に関する本を読んだり、専門家の講演内容を読んだりするようになりました。
それで見ていくと、早寝、早起きが学習にとって大切だという事をよく目にします。
脳や体の健康維持に大切な「成長ホルモン」は深い睡眠時に分泌が多く、
特に夜の11時から3時くらいに分泌量が多いようです。
それと、浅い睡眠時には、前日に学習した内容を脳の中で整理しているそうです。
つまり、夜更かしして、睡眠不足の状態では、学習効率が非常に下がる事になります。
昔、「4当5落」などという言葉が流行った事があります。
1日4時間睡眠にして勉強すれば難関大学に合格して、5時間寝たら、落ちる、という言葉です。
しかし、その後、この言葉は消えて行きました。
実際には、しっかりと睡眠をとり、すっきりした状態で勉強するほうが、
ずっと効率が上がって良い結果になる、という事に皆が気付いた、という事でしょう。
これは、脳科学からも正しいことのようです。
早寝、早起きを心がける事、
それと、朝ごはんをしっかり食べて、脳に栄養を与える事、
これが、脳を鍛える事に繋がります。
お子様が、夜更かし癖がついていたとしたら、
学校が始まるとともに、生活習慣を早く元に戻し、
規則正しい生活を送ることで、効率的な学習をしていただきたいと思います。