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岸田美保プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『具体と抽象』という書籍にふれて

岸田美保

岸田美保

みなさま、はじめまして。
岸田美保と申します。
京都新聞の広告を目にして、訪れてくださった方もおられるかもしれません。

カウンセリングというものに興味関心を持たれている方は、少なくないと思いますが、
いざ、その門をたたくとなれば、ひとつの決心がいるのだろうと思います。

過日、私はタイトルにもある『具体と抽象』という書籍を手に取ることがあり、人の「ことば」というものの、多義的な重要性に改めて思いをはせました。
こころのことを認識して、自覚してことばにするということは、実は大変骨の折れる作業です。
忘れたいようなおおよそ嫌な出来事は、忘れたいので忘れようとして、忘れることに成功したことは忘れたことになっているのですが、それが多すぎたり、たまりすぎていたりすると何らかの不具合が生じます。

私はこう考えます。
何らかの不具合や困りを、こころのこととして認識することができる方であるなら、忘れたことにされた、その体験をした忘れられた過去の自分が怒っていたり、もっとちゃんと分かってほしくて声をあげている、そのような現れが、今の困った事態を形成しているとの視点を持つことが、可能ではないかと。

そのような観点から、ことばを使って、こころのことを理解していく作業を提供するのが、当ルームの精神分析的心理療法と言えます。
「カウンセリング」との言葉でイメージされるものとの違いは(その現象をことばで描写するなら)こころのことを知っていこうとする繊細かつ静かなふたり(あなたと私)の営みであり、明るくにこやかに「今週はどうでしか?」(これが私のカウンセリングのイメージ)で、はじまるような感じではない、というあまりにざっくりとした表現ですが、そのような感じです。(笑)(もちろんカウンセリングの魅力はそれとしてあるものです)

コラムと言えるほどの記載となったのか定かではありませんが、はじめての記載をいたしました。
お読みいただきありがとうございました。

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岸田美保
専門家

岸田美保(心理カウンセラー)

ひなぎく心理ルーム

心の深層をたどり無自覚な体験に向き合う精神分析的心理療法により、苦悩や不安をやわらげる。30年にわたる臨床経験を元に、子どもの不登校などに悩む保護者に向けて、具体的な事例に添ってアドバイス。

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