理学療法士の熱意

杉野哲裕

杉野哲裕

テーマ:諦めない気持ちは当たり前なのに・・・。

日々、利用者様と会話をする際、「先生は、私たちのために、決して諦めないですよね?」と言われます。もちろん、障がいの程度は様々ですが、単純な理屈として、私たちの仕事は,利用者様や患者様のためにあります。
よって,その利用者様や患者様が「もっと、治りたい」と思う素朴な気持ちに応えるために、「自分が足りない部分があるのでは?」と勉強して、貢献しようと熱意を持って対応することは当然なことです。
しかし、最近、多くの利用者様が言われることに、「熱意のある理学療法士がいなくなったのでは?」という衝撃的な言葉があります。多くの利用者様は、回復期リハビリテーション病院を経由して来られます。あるいは、他の介護事業所を経由して来られます。そこで、利用者様は、数人の理学療法士と出会っています。「あなたは、障がいの程度が大きいから、もう立てませんよ(一生、車椅子生活です)」、「あなたはもう言葉を話せないから、文字盤を使って家族と話してください」と言われたと聞くと、その理学療法士なりの評価(根拠)があることを前提としても、かなり残念な気持ちになります。
そのような利用者様が当該事業所で初日から立つ、あるいは、単語的であっても発語をすることは普通に取り組んでいることです。当然、楽観的なことは決して言うべきではないし、安易な期待感を与え過ぎるのも良くないですが、理学療法士としての評価(根拠)をもとに、「今の状態より,一歩でも前に」と関わって効果を出すには、理学療法士自体に「当たり前の諦めない気持ちと熱量・熱意」が必要だといつも思います。
今日、とても嬉しいことを引き出せました。完全脊髄損傷で対麻痺の利用者様を数年かけて、両松葉杖で歩行してもらいました。次は、セニアカーと合わせて,近くのコンビニエンスストアに買い物に行くことを描いています。その方の嬉し涙を見て、改めて、「理学療法士で良かった」と実感しました。利用者や患者のために、「諦めない気持ち」は当たり前なので、その気持ちをさらに奮い立たせたいと思います。

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杉野哲裕
専門家

杉野哲裕(理学療法士)

合同会社SHIN

医療・介護・障がい・スポーツ・教育研究の現場を横断して経験。マンツーマンで生活背景まで捉え、制度の枠にとらわれず行政や多職種と連携しながら、一人一人に合った支援の道筋や人材育成を描いています。

杉野哲裕プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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