地方にはセンセイがいない【地方の小さなプログラミングスクールから見える風景#1】

今日は、引き続きマインクラフトから学べる教育的要素について考えていきます(*^^*)
これまで、食べ物と鉱物について書いてきましたが・・・
今日からはちょっと変わって「モンスター(敵Mob)」についてです♪
ファントムとは?
ファントムは、マインクラフトに登場する空飛ぶ敵モブです。夜になると空から舞い降りてプレイヤーを攻撃してきます。
その出現条件はとってもユニークで、
3日間以上ベッドで眠らなかった場合に現れる
という仕組みw
つまり「眠らないと襲われる」というルールが、ゲームのルールに組み込まれています。
睡眠不足を「体験させる」デザイン
子どもたちはしばしば、ゲームに夢中になるようになると、つい休んだり眠ったり、食事をすることを疎かにしたり、大人の言うことを聞かなくなったりしてしまいます。
それは、マイクラでも結局は同じ現象が見えたりもしますが、ちょっとだけそこに教育的要素の工夫が見え隠れします(*^^*)
その内の1つが、マイクラ内に組み込まれた「休むことの大切さ」を自然に教えるデザインにあります。
具体的には、ゲーム内で寝ることを忘れていると、突然、「夜空からファントムという敵が襲来し始める」というもの。
これにより、プレイヤーは「ずっと眠らずに夢中になっていた」ことを気づかされます。
「遊び」と「健康」をつなぐ教育的意義
ファントムには単なる敵キャラということではなく、次のような教育的メッセージが含まれていると勝手に考えています(※公式のコメントがあるわけではありません)。
規則正しい生活の重要性
ちゃんと休まなければ敵に追われて、理不尽に命の危険に陥ることがあること。これは現実社会における「睡眠不足がもたらすリスク」を象徴していると言えなくもありません。
行動の結果を体験する
「寝ない」というプレイヤーの選択が、そのまま敵出現という結果につながることで、「自分の行動が未来を決める」という学びにもつながることでしょう。
健康教育の教材にもなる
学校や家庭で「ファントムって知ってる? 寝不足だと出てくるんだよ」という話題をしたとします。マイクラはとっても人気のゲームなので(*^^*)
子どもたちは知らず知らずに遊びながら「睡眠の重要性」を考えたり、人に伝えたりしながら学習することになっていきます。
現実の学びへの応用
- 保健の授業や生活指導で「睡眠不足の影響」を話すときにファントムを例にしたりすると面白いかもしれません(*^^*)
- ゲーム好きの子どもたちに「ゲームでも寝ないと危ないんだよ」と伝えると、きっと他の攻略方法や回避方法を語る人も出てくるでしょうけれど、総じて「睡眠の話題」で盛り上がることが出来るでしょう。
- 睡眠習慣を考えるワークショップのきっかけに使うなど、大人向けのゲーム大会なんてのもどうでしょうか?
まとめ
マインクラフトのファントムは、単なる恐ろしい敵ではないことがおわかりでしょうか?
それは「遊びすぎないで、ちゃんと寝よう」というメッセージを持った教育的な存在として扱うことが可能なキャラクターです。
理想的なのが、子どもたちがゲームでただ遊んでいるにも関わらず、いつの間にか、健康的な生活リズムの大切さを、たのしく自然に学んでいる・・・そういったマイクラの利用方法に誘導できればいいかもしれませんね。



