Vol.25 子どもたちの未来にこそ必要な「デジタル民主主義」の考え方とは?
「五色は人の目をして盲なら令む」
五つの色があるからこそ、人の目はかえって迷ってしまう、つまり多くの情報や選択肢があるがゆえに、かえって見失い、盲目になってしまうという意味です。
この言葉は、情報が溢れかえる現代社会において、改めて私たちに問いかけられるべきかと考えています。SNSの膨大な情報や人の噂や意見に振り回され続ける現代の私たち・・・
自分自身の考えや判断が曖昧になってしまってモヤること、ありませんか?
今日は、そんなことをつらつらと書いてみます(*^^*)
情報の多さは「盲目」を生む危険性がある
現代はスマートフォンやSNSによって、日々大量の情報が私たちの目の前に流れてきますよね。
当たり前ですが、その情報の中身はと言えば、「良質な情報」もあれば、「誤情報」や「偏った意見」も混じっています。
情報が多ければ多いほど、何を信じて、どれを選べばいいのか・・・せっかく確信のあった自分の考えさえも移ろいやすく、迷いが生まれたりもします。
だからこそ、「五色は人の目をして盲なら令む」というこの老子の言葉は、現代社会に生きる私たちにとって警鐘とも言えるのではないでしょうか。
※ところで自分は老子や孔子に精通しているというわけではありませんが、けっこう好きなんです(*^^*)
「自分で選択肢を見つけ、自分で選ぶ」力の重要性について
自分はプログラミングスクールを運営する中で、単に技術を教えるだけでなく、「自分で考え、自分で選択肢を見つけ、自分で決断する力」を育てることを大切にしています。
例えば、プログラムの問題に直面したとき、答えをすぐに教えるのではなく、どんな方法があるかを一緒に考え、試行錯誤する時間を大事にしますし、そもそも「何を目標にするべきか」ということさえも、一緒に対話の中で考えていきます。
これによってプログラミングの学習が、「単なる知識」ではなく、「選択し判断する力」の養われる空間を生み出して、しかもそれはプログラミングという言葉の枠を飛び出して、自分のキャリアや人生観、学びの在り方などに波及するように考えます。
多くの情報の中から、自分にとって必要なものを見極め、主体的に選択できる人。
そのような人物像こそが、このような情報過多の時代を生き抜く人と言えるのではないでしょうか。
※実はこう言い切るのは少し寂しくも感じているので、本心ではもっと自然の中で無駄な時間を過ごすことが大事だとも思っています(*´з`)
本当の意味での「情報格差」とは何だろうか
一般的には情報格差(デジタルデバイド)とは、インターネットなどの情報通信技術(ICT)や、スマートフォンなどのデジタル機器を持つ人と、持たない人のあいだにできる格差のことを指しています。
しかし、本当の情報格差は、
「情報に振り回されず、自分で選び取る力があるかどうか」
という点にあると、誰しもが気付いていると考えられますが、ただただ日々の忙しさの中で、流されるまま「深く考えずに選択する」になってしまうことがほとんどかもしれません。
情報をただ受け取るだけでなく、自分の価値観や目的に照らし合わせて取捨選択し、自分の判断を持つことができるかどうか。
そこにこそ、本当の意味での「情報格差」の広がる原因の一端があると感じています。
さて、みなさんはいかがでしょうか?
本当に自分の選択肢を大事に歩めていますか?




