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Vol.15 マイクラ大好きなお子さんを持つ保護者の不安にこたえるヒント ~マインクラフト大好きな子どもたちこそが持つ輝く未来や可能性について~

土居郁男

土居郁男

テーマ:プログラミング教育

マイクラの効能

「また、ゲームばかり…」
「一日中、マインクラフトだけ…」
「このままで大丈夫なの?」

そんな不安や心配の声を、プログラミングスクールを運営していると何度も耳にします。
保護者として、お子さんの未来を思う気持ちから生まれるその不安は、とても自然なものですし、とても深く共感します。

ですので今回は、その不安を「希望」に変えられるような「視点」を提案できればと思います。
マインクラフトに熱中する時間は、実は子どもたちの可能性を花開かせる貴重な「種まきの時間」かもしれないということです。

保護者の心配

「ゲームばかりで勉強しない…」という不安

放っておくと何時間でもプレイし続ける姿に、焦りを感じることもありますよね。勉強や運動、家族との時間とのバランスが心配・・・その気持ちはとってもよく分かります(><)

「将来、ゲームしかできない大人にならないか」という不安

これも大きな要素。「ゲームの世界だけで生きていくことはできない」なんてことは自然に湧きあがる心配です。
社会性や基本的な生活習慣を身につけてほしいという願いは、親としての当たり前の愛情そのものであったりしますし。

「依存症になるのでは?」という不安

ゲーム障害(依存症)などのニュースを目にすると、我が子もこのままでは・・と心配になりますね(><)
「健全な趣味と依存の境界線」はどこにあるのか・・・その悩みに、具体的な対応策をお伝えします。

マインクラフトから広がる無限の可能性

1. 未来を「創る」エンジニア・プログラマーへの第一歩

「レッドストーン回路」というものがありますよね。最初は難しいのですがちょっと慣れてくると色んな「自動化装置」を作ることが出来るようになります。それって実は現実世界のエンジニアリングの基礎を学んでいるようなものなんです(*^^*)
子どもたちは遊びながら気づかないうちに、論理的な思考とプログラミングの概念を楽しみながら吸収していくようになります。
将来、AIやロボット工学のエキスパートとして活躍する・・・かもしれない体験があったりします。

2. 空間を彩る建築家・デザイナーの才能

「これ見て!このお城、すごいでしょ!自分で作ったんだ!」
誇らしげに見せてくる細部までこだわった建築物をマインクラフトをやっているうちに周りの生徒や保護者に言ってくれるようになるでしょう。
その集中力と美的センス、空間認識能力は、様々なYouTube素材からの真似も多いものの、未来の建築家やデザイナーとしての素質が垣間見れる瞬間かもしれません。
実際、マインクラフトから建築の道に進み、大学で建築を学ぶなどの影響を受けている若い人もいるようです。
ぜひ上にあるような「声」を聞いたなら、「え?お母さんわからない!」なんて言わずに、その子のせっかくの表現しようとする勇気を認めて、ちゃんときいてあげてください。それが将来にも役立つ「自己効力感」になることでしょう。

3. 心を動かすストーリーテラー・クリエイターの芽生え

マインクラフトの世界で物語を紡ぎ、友達と冒険を共有するとき・・・
その想像力や表現力は、未来の作家や映像クリエイター、教育者としての才能の種になるかもしれません。
他者と協力してひとつの世界を作り上げる経験は、チームワークやコミュニケーション能力も育んでいたりします。
ただ、ちょっとだけ口が悪くならないように、または、ゲームの中でもちゃんと倫理的な考え方に注意が向くようになど、周りの大人が助ける必要はあるかもしれませんが(><)

不安を安心に変える!具体的なサポート方法

「時間制限」と「充実感」のバランスを大切に

「ゲームは1日1時間まで!」という一方的なルールではなく、「今日は何を作る予定?それができたら終わりにしよう」という目標ベースの約束が効果的です。
達成感を味わいながら、自己管理能力も育ちますし、「勉強が終わったら1時間プレイしていいよ」という前向きなインセンティブでもいいかもしれませんね。
要は「バランス」です!

「見守る」から「参加する」へのシフト

「今はどんなことに夢中になってるの?」と一緒に画面を覗いてみて下さい!
これは本当にとっても重要なことなんです!
そうすればお子さんが「先生」のようになって、マインクラフトの魅力や作品を説明してくれたりします。
こういった時間は、親子の絆を深める貴重な機会になったりしますし、反対に子ども自身も親の世界に興味を持ち始める余裕が生まれてきたりします。
もし、このようなコミュニケーションがなければ、それは(確かに)「ゲームを与えているだけ」という冷たい関係に留まってしまうでしょう。

「依存」の兆候に気づいたら

ただし、確かにゲームは中毒性の強いものだということは事実です。
「睡眠不足になる」
「食事を抜く」
「友達と会うのを避ける」
「学校の成績が急に下がる」
などの兆候が見られたなら、それは要注意です。
その際はまずは「努めて優しい口調」で対話から始めてみませんか?
相手の考えをいきなり一方的に変えようとしてはいけません。
相手の世界観や考えていることを肯定しながら、だんだんとこちらの声にも耳を貸してくれるように、忍耐と時間をかけるのが大切です。
必ず!「否定ではなく理解」から始めましょう。

明日から始められる!バランスある成長のための具体策

1. 「マインクラフト×学習」の橋渡し

「あのとき本で見た学校でかっこいい建物をマイクラで作れる?」
「マイクラの中で、実際の生態系みたいなものって作れるのかなぁ?」
など・・・
それとなしに学びとゲームを結びつける提案をしてみてはいかがでしょうか。
子どもの「好き」を活かした学習は、驚くほど効果的です(^^)

2. 「家族参加型」のルール作り

「週末は家族でマインクラフトワールドに挑戦する日」
など、あえて家族で共有できる時間を設けてみてはいかがでしょう(*^^*)
その時は、「子どもが先生役」です。
親に教える経験をとおして、よいコミュニケーションのきっかけづくりにもして、さらに一緒にツール作りを行うことで、子ども自身が進んで自分の行動をコントロールする力を養っていきます。

3. 「オフラインの経験」とのバランス

「今日作ったマインクラフトの家って、DIYで作ってみない?一緒に!」
「ふふふ・・じゃがいもをマイクラみたいに育てよう!」
など、仮想と現実をつなげる体験を意識的に取り入れてみるのも手です。
デジタルと実世界、両方の経験が調和すると、より豊かな創造力が育まれるでしょう。

保護者のみなさんへ、心を込めて

子どもの熱中する姿に不安を感じるとき、それは皆さん自身がちゃんと
「この子の未来を真剣に考えている」
という証です。
その愛情深い心配を、ぜひ「可能性を信じる方向」に変えてみてください。

マインクラフトに夢中になる時間自体は、決して無駄な時間ではありません。
そこには、未来を切り拓くための貴重なスキルと、子どもたち自身の無限の可能性が見え隠れする貴重な時間になっています。

なので、適切なバランスとガイダンスを大事にしながら、マイクラを通して自分の生き方や働き方を創造的に変えていく力を持った大人へと成長していけるように促すことにしましょう。

私たち大人にできること、それは
「不安を抱えながらも、子どもたちの可能性を信じ続けること」
です。
そして、その可能性が最大限に将来の花となるように、忍耐と愛と寛容をもって温かく見守って、時にはこちらが勇気をもって手を差し伸べることではないでしょうか。

子どもたちの未来のために、
どうでしょう?単なるゲームと思わずに、今日から一歩、一緒にマイクラの世界に踏み出してみませんか?(*^^*)

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土居郁男
専門家

土居郁男(プログラミング講師)

スターティングPCスクール(Stapa Programmer’s Guild)

生徒一人ひとりと対話して向き合い、本人自身も気づいていなかった強み、興味、関心、特徴などを見つけます。各自のプロジェクトを通じて、楽しみながらプログラミングを学べる、自由な雰囲気の教室です。

土居郁男プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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