風景のある家
設計に際しクライアントより提示された土地は、実家前のだんだん畑でした。おまけに市街化調整区域で建築用地としては、かなりハードな土地です。
行政側との交渉の結果建築に必要な条件として、土地形状の変更が出来ないとの事。計画を数回重ね法律内の天井高さに抑えた地下収納にする基礎高の有効利用案で決定しました。又、敷地が変形で不利な条件であるので、小屋裏部分にも有効利用した収納スペースを採用し2階建てで有りながら4層の家の計画としました。
いよいよ工事着手しましたが、掘削時に地盤直下の水脈に当たり、出所は隣接法面で集水口を設け地盤下で処理しました。又、土の接する部分には止水工事により漏水対策も講じています。小屋裏収納部分は、熱により収納品の品質低下につながる為、通風及び断熱による熱も考慮しています。スペースの有効利用により2階建ての家が、4層の家になり収納量が増す一方各室が合理的に計画出来ました。