風景のある家
大正時代の良いものを残した平屋建て和風住宅を現代風にリノベーションしました。
香南市の海岸より山手に30分入った所に大正時代に建築された美しい和風建築があり、その建物をリノベーションしたいと計画に入りました。90年の経過は趣があり、その当時の生活様式を感じさせていました。しかし、その歳月は想像以上に劣化を招いていて、基礎を始め柱や外壁、屋根までに及び大半の部分の補強や補修が想定されました。クライアントの意向としてこの建物を次の世代に残したい又、現代風な計画とし機能的で快適な暮らしが出来るようにしたいなど盛りだくさんのイメージがあり、中でも薪ストーブへのこだわりが有り機種選定、暖房能力、暖炉メーカーを検討のうえ機種選定しました。敷地は南東に開けた景色もとても良い土地ですが、建物は南東側に収納など配置していた為、収納や壁を取り払い広い掃き出し窓とし、強度不足を防ぐ為一部増築を加えバランスよく耐震補強をする事により、複数世代に受け継いで行ける様になりました。南東開口部にウッドデッキを加え機能的に使える様計画し又、昔の家は屋根裏スペースが広く小屋裏収納に利用したいとの案もあり同様に利用しています。良質な和室部分は内部の補修にとどめ、良いものは残す事を前提にしています。リノベーションの際、近隣の注目が強く地域景観にマッチした建物になりクライアントを始め地域の方々にもとても喜ばれています。