浄化槽より設置が困難なもの
1年ぶりに高知市での家庭槽(5人槽)の設置工事です。
最近は7人槽や10人槽などが多かったので、少し心に余裕があります(。-∀-)
ただ、気になるのはココへ来るまでの道端にとんでもない巨岩が顔をだしていて、この小さな浄化槽を埋める場所に、そんな岩がないことを祈るばかりです。
さて、着工です
初めに見積もりをした浄化槽の設置場所は、最短距離の場所で駐車スペースの入口付近だったのですが、そこには週末車が乗るかもしれないということで、位置を変更しました。カーポートの下になり少し工事はしにくいですが、何とでもなるでしょう。5人槽やし(*^^)v
しかし、ここ全部タイルが貼ってあるので初めに浄化槽の設置場所と配管の経路を解体しなければなりません。もちろんいきなりハツったらタイルは割れてしまうので、下のコンクリートごとカッター切りしてから割ります
思ったよりコンクリは薄いなあ(@_@。 しかし、これで喜ぶのは素人です
薄いのに割れはほとんどない・・・地盤が硬い・・・巨岩?それだけはかんべん(◞‸◟)
ちょっとひやっとした岩(右の奥)もあったけど、
ハツリで何とか割れたので事なきを得て掘りあがった
(結構時間かかりましたがねー)
掘る深さは、配管距離を考慮しても一番浅く埋めても大丈夫なんやけど、嵩上げを使わない場合はフタの傾きが調整できないので、フタの調整分を考慮する
さらに現在の駐車場も水平ではないので、一番低いところを基準に考えて・・・
じゃあ、一番低いところから3cm下がりを狙う?(ー×ー)ダメデス
嵩上げのフタの枠の厚みが3cmなので調整範囲は3cmからはじまるのです。
ってことで、狙うは6cm下がり
ここは放流先の側溝が深いので、そこは考慮する必要がありませんが、普通は放流先からの逆算で深さを決める場合が多いですね(`・ω・´)
この浄化槽の深さを決めるってのは、浄化槽設備士にとって一番プレッシャーがかかる部分だろうと思います
これを間違うと、この家の排水システム自体機能しなくなってしまうのですからねΣ(゜Д゜)
もちろん見積もりの時点で設計をしてそれらすべてを考えるのですが、なんせ改造は掘ってみなけりゃ何があるかわからない!!
設計をして、工事を始めて浄化槽を埋めて、配管全ての勾配がキチンと取れないとゆっくり寝ることはできないのです
さらに、配管の勾配も1/100では緩いので極力取りたいというめんどくささ
自分で自分を苦しめているのです(・_;)
だから年中寝不足なんですかね(´Д⊂ヽ
簡単に6cm下がりを狙うって言っても、まずは掘りあったところから10cmの砕石を敷均し転圧するんやけど、その砕石は0-40なので、ゼロ(砂)から40ミリまでの再生された砕石(コンクリートを砕いたもの)なので、どれくらい砕石を入れてどのくらい締まって下がるのか
もろい地盤の場合は何度も際まで叩いていたら崩れるので、あまり叩けないが
この状態なら、際までしっかりと砕石を転圧できる
これぐらい際までしっかり叩いたらどのくらい沈むのかを考慮し
そのあと、空練りモルタルを敷均しその上に底板を載せるんやけど、とにかくこの下地が水平でないと底板を水平に据付できない(・.・;)アタリマエ
じゃあその厚みは・・・
その水平のモルタルに300kg以上のコンクリート底板を載せるとどれくらい沈むのか・・・
いやーいちいち考えていたらいつまで経っても決めれませんがなー\(◎o◎)/
だからそれらは、床掘の状況、土質、砕石、締固め状況を見て
匙加減して目標高さを伝えて
据えてまえー!!
って感じで据えてます
ここまで来て、
「1cm高いきやり直しせないかん」
とは、気が弱い私はとてもじゃないけど言えませんので、現場の状況とと自分の中で許容範囲を決めて、胃に穴が開く思いで※浄化槽工事を実地に監督しているのです(;´Д`)
過去には計算間違いでやり直したこともありましたがねー(;^_^A
※高知県浄化槽施工マニュアル
1 特記事項
〇浄化槽工事は、浄化槽設備士が実地に監督すること。