持病があっても入りやすい保険、その特徴と注意点
「医療保険には入っているし、高額療養費もあるから、がん保険はいらないですよね？」先日も、お客様からこんなお声をいただきました。
確かに、医療費の自己負担を一定の範囲に抑えてくれるこの制度は、とても心強い仕組みです。ただ実際には、特にがんの治療は長期化しやすく、医療費以外にもさまざまな負担が発生します。
今日は、たとえ医療保険に加入していても、がん保険をおすすめしたい理由を5つの視点からお伝えします。
① 治療が長期化しやすく、通院中心になる
がんの治療は、短期間の入院で終わるとは限りません。入院のあとは外来での抗がん剤治療や放射線治療が続くことも多く、寛解後も再発予防のために通院が長期にわたるケースがあります。
さらに、通院の交通費や仕事への影響など、治療が長く続くほど、医療以外にも出費が重なっていきます。
実際に治療を経験された方からは、「高額療養費であまりかからないと思っていたけど、予想以上に費用がかかった」「がん保険に入っていて助かった」という声をよく伺います。
② 診断時にまとまった出費が発生する
「がん」と診断された瞬間は、精神的にも経済的にも不安が大きい時期です。追加の検査費用や入院・治療に向けた準備、通院の交通費など、思った以上にお金がかかることもあります。
がんの「診断一時金」は、まとまったお金が早期に受け取れるため、治療費以外にも自由に使いやすいのが強みです。まとまったお金が入ると少し心に余裕も生まれますしね。
診断のみで受け取れるため、治療内容に関わらず確実に受け取りやすい点も安心です。
③ 治療が続く限り、毎月支えられるタイプが増えている
がんの治療は、いつ終わるか分からない長期戦になることもあります。
最近では「月額タイプの治療給付金」も増えており、入院や通院に関係なく、治療が続く間は毎月給付が受け取れるものもあります。
このタイプなら、医療費だけでなく生活費や住宅ローンの支払いにもあてることができ、収入が減った時の家計の支えになります。
治療が続く間ずっと支えられる安心感も、やっぱり大きいですよね。
④ 自由診療や高額治療にも対応できる
免疫療法や分子標的薬など、自由診療の治療法も増えています。先進医療は医療保険でもカバーできることが多い一方、自由診療に対応している医療保険はまだまだ少ないのが現状です。
がん保険で備えておけば、保険適用外の高額な治療も選びやすくなり、「お金が理由で治療をあきらめる」ことを防ぐことができます。
⑤ 家族の安心と、治療に専念できる環境をつくる
がんは、本人だけでなく家族にとっても大きな出来事です。治療費や生活費に心配がない状態を整えておくことで、安心して治療に専念できます。
経済的な不安を減らすことが、結果的に回復力にもつながると感じています。
まとめ
がん保険は「医療費のため」だけでなく、「治療を続けながら生活を守るため」の保険です。
理想は、納得できる保障内容かつ、継続しやすい保険料に収まること。もし予算をオーバーする場合は、これらの内容を理解したうえで優先順位をつけて調整していくといいですね。せっかく加入しても、続けていかないと保険は意味がありません。
今すでにがん保険に加入している方も、これを機にぜひ一度、保障内容をチェックしてみてくださいね。
