高額療養費があるから大丈夫? がん保険をおすすめする5つの理由

少しキャッチーなタイトルをつけてしまいましたが、今回は、西山がお客様とのお話の中でたまに話す「医療保険のちょっとした小話」を、統計データを交えてご紹介しますね。
医療保険の保険料は、基本的に全国で一律なんですね。年齢・性別・保障内容が同じなら、東京でも高知でも保険料は変わりません。
ですが、高知県にお住まいの方は、他県の方と比べて少し“もと”を取りやすいかもしれないというお話です。その理由を3つ、順番にご紹介していきます。
1. 平均入院日数が全国トップ
厚生労働省が公表した2023年(令和5年)の患者調査によると、全国平均の入院日数は26.3日。最も短い東京都は20.8日ですが、高知県はなんと38.9日で全国トップです。
もし入院日額10,000円の医療保険に加入していたとすると、東京都との差は18.1日、給付金にして平均18万円の差になります。
もちろんこれは統計上の平均で、全ての方に当てはまるわけではありませんが、数字だけ見るとかなりのインパクトです。
2. 人口あたりの病床数も全国トップ
同じく厚労省の「医療施設(静態・動態)調査」と「病院報告」(2023年)によれば、人口10万人あたりの病床数は全国平均で1,191.1床。これに対して高知県は2,349.7床と、全国で最も多く、全国平均の約2倍です。
2位の鹿児島県(2,019.8床)や3位の長崎県(1,984.5床)を見ても、高知の多さが際立っています。
病床数が多いということは、受け入れ先が多く、必要な入院期間をしっかり確保しやすいということでもあります。
3. 高齢の人が多い
そして最後は、高知の入院事情を語るうえで“もっとも本質的”とも言える要因です。それは――「高齢の方が多い」こと。
高知県の高齢化率は約36.3%で、全国平均(約29%)より7ポイント以上高く、全国第2位です(1位は秋田県)。
高齢になると、たとえば転倒や脳梗塞、慢性疾患などで入院する機会が増えますし、治療後もすぐに自宅に戻れず、介護体制の調整や施設の空きを待つ間、入院が長引くこともあります。
※ちなみに、高齢化率1位の秋田県は、平均入院日数が30.1日。高知県より約9日短いというデータもあります。
単純に高齢化率だけでは説明しきれない部分もあるというのも事実で、だからこそ「入院日数」「病床数」「高齢化率」の3つを合わせて見ることで、全体像が見えてくるのかもしれません。
おわりに
もちろん、これらはあくまで統計上の話であり、全ての方に当てはまるわけではありません。
ただ、
・入院日数全国1位(38.9日)
・病床数全国1位(約2,350床)
・高齢化率全国2位(36.3%)
この3つがそろっている高知県では、医療保険の給付を受ける機会が相対的に多くなる可能性は、十分あると思っています。
そして何より、高齢になると入院が長くなるというのは、全国どこにいても起こり得ることです。
今は元気でも、将来の自分や家族を思い浮かべると、医療保険が果たす役割が、少し違って見えてくるかもしれません。
どんなときも「備えててよかった」と思えるように――。今一度、ご加入中の保障内容、確認してみてくださいね。



